ウシュアイア

有頂天家族のウシュアイアのレビュー・感想・評価

有頂天家族(2013年製作のアニメ)
3.8
人間に化けて狸と天狗が生活する現代の京都で、偉大な狸の頭領・下鴨総一郎の「阿呆の血」を色濃く継いだ三男・矢三郎を中心に巻き起こる人間・狸・天狗たちのドタバタファンタジー。


『四畳半神話大系』などを世に送り出した森見登美彦先生の小説を原作とする作品。一癖も二癖もあるキャラクターが登場するドタバタ劇ではあるが、人間社会の風刺を盛り込んだ機知に富んだ会話をはさみながら家族の絆を描いたほっこりとしたテイスト。観ていて疲れないが、ストーリーは少しふわっとしている。

『さよなら絶望先生』や『かくしごと』の久米田康治先生のキャラクターデザインは、曲者揃いのキャラクターにとても合っている。

背景やアニメーションも滑らかで美しく、また幻想的で現代の京都の魅力を伝えるものになっている。

脚本、声優、キャラクターデザイン、背景作画、アニメーションそれぞれレベルが高く、バランスが取れた作品となっている。
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