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ゾンビランドサガのtakのレビュー・感想・評価

ゾンビランドサガ(2018年製作のアニメ)
4.2
「バイオハザード」も観ていなくって、ゾンビ好きでもない僕が、アニメ「ゾンビランドサガ」全13話完走。ゾンビがアイドルグループ!?ありえねえーっ!でもそんなミスマッチに見えるアイディアが、驚くべき作品に仕上がっている。

何だこれ。すっげえ。ご当地アニメとして、これ以上にない地元愛が込められている。このアニメの佐賀愛には、はなわのあの曲も霞んでしまう。これは聖地巡礼による地域活性化にひと役買える。うらやましいとさえ思える。そしてアイドルグループとしての痛快な大活躍は、「ラブライブ!」よりも心を揺さぶってくる。雷雨のサガロックフェスや、最終回の崩れ落ちたステージセットから立ち上がって歌い出す彼女たちに感激。

そして自らの過去と向き合う成長物語。第8話の涙するお父さんの姿にこっちまで泣いたぞ。元レディースのサキが最高の落とし前をつける第9話は、「下妻物語」の土屋アンナ以上にかっちょいい。そして主人公さくらが過去の記憶に苦悩するラスト2話。座り込んでイジイジ悩む姿は「エヴァンゲリオン」テレビシリーズのラスト数話にも似た闇堕ち回。それが見事な大団円へと向かう最終回は、前半のコミカルな話が嘘のような感動をくれる。そして今後の展開を匂わす意味深なラスト。

OP曲「徒花ネクロマンシー」は、昭和歌謡的な前口上に派手なイントロが重なる。アガるなぁ、これ。宮野真守のハイテンションな演技、すっごく楽しそうw。
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