監督交代の影響なのか？不明ながら、前期の魔法はちょっと薄れた。
所謂セリフを廃したストップモーションアニメという制約の中、単純に「いま何がどーなってるのか」わかりにくい場面が多い。（少なくともモルカーを観る用の集中力モードにおいては。）
結果、毎回3分ないのに、あと何分ある？とシークバーを見てしまうことさえあった。ハッと我に帰ったら12話終わっていた前期だと考えられないことだ。
仮説のひとつとして、セリフがない場面を「セリフがあるかのように」見せようとしているのが原因かと思ったのだけれど、どうだろうか。
前期は映像や音といった他の言語を駆使して巧みに直感的に見せていたと思うのだけれど、いわば今回はパントマイムのようなアプローチだ。目に入ってからいちいち頭で「変換」する工程が生まれ、テンポを削がれてしまうのでは。
思わず声が出てしまうような美術の美しさ、愛らしさは変わらないものの、フェルトの中に詰まっているものは別物に感じられたのだった。
