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フルーツバスケットのろいろいのレビュー・感想・評価

フルーツバスケット(2001年製作のアニメ)
3.3
💠favorite line💠
"記憶が消されちゃっても、またお友達になってくださいね"

🎞️story&information🎞️
わけあってテントで一人暮らし中だった女子高生・本田透。
透はひょんなことから同級生の男の子・草摩由希の家に住み込むことになる。
全校女子のアイドル由希と、保護者役の草摩紫呉との生活は、一見ごく普通の家庭のように見えたのだが――。


監督は大地丙太郎。

2001年にテレビ東京系列にて放送されたファンタジー×ラブコメ作品。

単行本の1巻から5巻までの全話。
キャラクターの性格や設定の変更、物語の重要な伏線部分の消去などが行われている。
紅葉がドイツ人とのハーフである設定は存置されたものの、ドイツ語を話さないキャラクターに設定されたり、
依鈴に関わる言動の全カット、透たちの担任教師である繭子が別キャラクターに置き換えられるなどの処置がなされた。
また、コメディ要素が強調された形となっており、動物に変身する回数も多くなっている。

ストーリー構成や各種設定に関して原作者である高屋奈月はアニメ版のシナリオに関わろうとしていたが、
製作側の「自由に作らせて欲しい」との断りが尊重されたらしい。
最終回は放送当時原作が完結していなかったため、アニメ版第1作独自の結末となっている。

🎞️review🎞️✐✐✐✐✐✐
原作は『花とゆめ』に連載されていた世界で最も売れた少女漫画ということで有名。
絵柄と放送時間からしてローティーン向けだけど、老若男女問わず楽しめることが特徴の作品。

ストーリーは、
異性に触れると怪異になってしまうヒミツを隠しながら生きる草摩の人間たちと、母を亡くし親戚からも邪険にされ居場所をなくした女の子の関係性を描いたもの。
忌まわしき呪いにまつわる哀しくも狂おしい関係と『大切な人のありのままを受け入れていく』女の子にぜひ注目して欲しい!🙏

一見すると地味な女の子を巡ってイケメン2人が張り合い、更にイケメンキャラいっぱいで逆ハーレムっぽい作風。
実際は恋愛要素よりはホームドラマ要素のほうが強く、
人間の醜さを包み込む優しさと心洗われる素敵な言葉を知ることが出来る作品になっている。

そんな素敵な言葉を教えてくれる主人公の女の子はまさに天使の如き優しさと善意の権化!!!👼
彼女の優しさが沁み込んだセリフがとても心に響いて、思わず涙を流してしまうシーンも多い。

また、本作は子供を傷つける醜い大人と純粋な女の子の使い分けがとても上手い。
一部のキャラは歪んだ性格をしているけど、その歪んだ性格も含めて華がある。

OPは当時としては珍しくアニメっぽくない曲風。
これが素晴らしく、極上の音だった。
故・岡崎律子さんが歌うイメージがインパクト強すぎて今でも忘れられない人も多いと思う。


ただ、声があっていない人がチラホラ。
見るの辞めようかな?と思ってしまうほどキャラと合っていない💦💦

さらに、終盤の演出が素晴らしけど展開がかなり無理やり。キャラの心情よりストーリー展開を優先してしまっている。
それでも、そんなことも関係なく良いラストだった。

"心温まるアニメ"の本作、気になった方はぜひ!!
子供の頃に本作を観ていれば、少しは捻くれてない大人になれたのかな。。。w

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story:dアニメストア参考
information:Wiki参考
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