ぺん

ブレンパワードのぺんのレビュー・感想・評価

ブレンパワード(1998年製作のアニメ)
4.2
「みんな死んでしまえばいいのに」がエヴァ、「生きろ」がもののけ姫、そして「頼まれなくたって生きてやる」がブレンパワードのキャッチコピー。
オープニングでエロアニメだと思われていたら誤解ですよと言いたい…
とっつきにくくマイナーではあるものの、富野由悠季なりの庵野&宮崎駿へのアンチテーゼ作品。

ストーリーは大雑把に言うと機能不全家庭で育った主人公の、地球を賭けた壮大な家族喧嘩だった。
誰も彼も家庭崩壊してはいるんですが、陰湿さ、絶望感はあまりなくてカラッとしてます。
クセが強くて台詞回しは意味不明かも知れないけど一度捕まれると最後まで見ちゃう。
「ジョナサン流の強がりだ」は伝説の煽りシーン。

親からの負の遺産を背負い、苦しみ傷つけ合い、それでも人と繋がりたい。
難解そうに見えてそれぞれのキャラクターが確執を乗り越え、成長していく王道な話なんですよね。
根底には富野監督なりに人間を肯定する優しさがある…気がする。
序盤からは予想もつかないあたたかい最終回。
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