もこもも

スケッチブック~full color’s~のもこもものレビュー・感想・評価

3.9
美術部に所属する梶原空と周りの人のゆったり、まったり、時にドタバタした日常を描いた暖かい作品

『ARIA』シリーズを制作した
ハルフィルムメーカーのまだ見ぬ、
素敵な作品を探して辿り着いた作品
心が深く満たされる素敵な作品やった
特になにが起きるわけでもないけど、
空の人間性と周りとの関係性、心に沁みる楽曲、
ゆったりとした優しい雰囲気に癒される
1話にはアリア社長が意外な形で登場!!!

「描きたいもの描けないもの
 たくさん、たくさんあって
 でも、だから、私は今日も
 スケッチブックを持ち歩くのだ」

空がめちゃめちゃ好き
無口やけど優しくて純粋で
何気ない風景、日常を大切って思う姿に
だんだんと灯里と重なってより好きになった
猫好きやのに猫を理解できないのも可愛らしい
時々自分の世界に入っちゃうところも好き

「"いつもと違う"を楽しめるのは、
 それはすぐそこに"いつも"が
 待っていてくれるからで」

空の可愛いシーンもいっぱい
お腹すいた弟に何か作るって立ったのに
お茶だけ淹れて「上出来」って満足するところ
風鈴鳴らしたいから扇風機向けたりするところ
茶葉の違いが分かるところ
季節の変化を感じると心が躍るところ
天気のいい空や美しい夕日、
きれいな虹に心奪われるところ
浴衣姿も、テストのやる気満々気分も
ポン・チョンミンとゴモスの名付けセンスも
もう全部可愛くて愛らしい

空の声もめっちゃいい
花澤香菜さんが主演する作品は
これまでも結構観てきたけど
今までの花澤香菜さんのキャラで
空ちゃんの声が1番好きやった
広橋涼さんと牧野由依さんも出てて幸せ

空以外の登場人物もみんな優しくて
ほっこり笑えるシーンも多かった
麻生、鳥飼はもちろん涼風コンビが結構好き
ちりめんじゃこの霊と除霊のぐたりとか
ファミレスの手遊びのくだりも笑った
絵を描くのが好きな空とカメラを撮るのが好きな
みなもちゃんの関係性もなんだか心温まる
合宿のゴキブリは絶対トラウマもの

EDがあまりにも至福の時間
入り方がほんまに素敵で
イントロから最高に癒されるし
牧野由依さんの歌い出しに涙出ちゃう
牧野由依さんの歌声はほんと胸に沁みます...
挿入歌も本当に良くて
牧野由依さんへの愛が溢れるばかり
牧野由依さんばっか触れたけど
通常OPはギターのイントロが素敵で
美しい歌声とメロディーに癒されたし
12話OPも爽快な明るさで良かった
最終回のEDもほっこり心暖かくなる

猫が話す回はかなり好き
クマさん体でかすぎ、顔デカすぎ、
顔のパーツが真ん中に寄りすぎ、声低すぎ
可愛くないのにだんだん可愛く見えてくる
セリフとか仕草がいちいちツボやった
グレの可愛さは反則級
猫同士の会話がほんまにこうであることを願う
空の風邪回でクマさん再登場したの嬉しかった

「いつか私たちがいなくなって
 それでもここはいつもの美術室だわ
 ここに漂う匂いもいつものまま」

最終回のみんなのお花見
登場人物大集合で嬉しかった
先生の暴れっぷりはさすがです
桜って美しいけど感傷的になるよね
空が描いた美術部のみんなの絵が大好き
どれだけ大切な人と学生生活を過ごしても
いつかお別れするし、学生生活は終わる
でもその出会いや繋がりはなくならない
この素敵な日々は胸に残り続けて
1人でも1人じゃないって思える
そんな想いに胸が温かくなった

「一つ一つ違う色、一本一本違う桜
 マイペースな桜の木
 私もこの木と同じように
 のんびりなのかもしれない
 でもそれでいいのだ
 私は私のペースで進んでいくのだ
 きっと...みんなも...」

OP : 清浦夏美『風さがし』
鈴木Daich秀行『夏の記憶』
ED : 牧野由依『スケッチブックを持ったまま』
花澤香菜、中世明日香、牧野由依『たんぽぽ水車』
挿入歌 : 牧野由依『遠くまで行こう』
もこもも

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