ニカイドウ

機動戦士ガンダムSEED DESTINYのニカイドウのレビュー・感想・評価

機動戦士ガンダムSEED DESTINY(2004年製作のアニメ)
5.0
全50話。SEEDと合わせると100話か。どうりでストーリー忘れる訳や。仕方ない。笑
けど、今の所残ってる俺の記憶から少し説明すると…
SEEDでは第三勢力アークエンジェルの後ろ盾になってくれた中立国オーブ。
やけど今回、オーブは内部から腐敗が進み、地球連合側に寝返りつつあった。
主人公シン・アスカは、SEEDにおいての地球連合とオーブの戦いで家族を失っていて、中立国オーブを戦争に巻き込んだガンダムを恨み、オーブを出てザフト軍へと入る事になる。
シン・アスカが妙に人間臭く、よく言えば若い。悪く言えば…なため、SEEDのメンツが参戦し始めると影が薄くなってしまう。
よく食われた主人公とか言われてますが、俺は好きですよ、シン。
DESTINYではSEEDよりも群像劇の趣が強く、それぞれの悩みや葛藤が描かれる。余談やけど、ほぼモブと思われたルナマリアの妹が急にヒロイン級に活躍したりする。笑
その中でも悩み多き者が主人公やとするなら、間違いなくシンは主人公やと俺は思いますよ。SEEDのキラ・ヤマトがそうやったように。
今回のキラ・ヤマトは残念ながら、ずっと種がパリーンしてる時の目で、まるで達観した神のようなヤツになってますが…
そして、もう一人悩み多き者が…アスラン・ザラ。
すまん、シン。SEEDから観てる俺にはアスランの痛みがズシンと来る。
無能ぶりもズシンと…。
というか、DESTINYはシンとアスランの葛藤の物語やと俺は思ってます。
次点にカガリやけど、それは置いといて。
…シンとアスランは鏡やと思う。
シンはアスランになり得たし、逆にアスランもシンになり得た。
お互いがお互いを意識して牽制し合う姿は、お互いがお互いの方向性を決めていく過程に自分自身を見つめ直している姿のよう。
しっかり自分自身を見つめられるかどうか?
欲望や怒り、妬みやしがらみに追いやられ、自分の内に入り込んでしまった「本当の思い」に気付けるかどうか?
そして、気付いた時にどう行動するのか?
『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』のオススメポイントはそこかと俺は思います。
そして、シン・アスカの始まりはこれからなんやけど…
ニカイドウ

ニカイドウ