平田一

ぶらどらぶの平田一のレビュー・感想・評価

ぶらどらぶ(2021年製作のアニメ)
2.1
“ゲイジュツはバクハツだ!”

『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』など数多くの名作を手掛けた押井守さんが(恐らくですが)「うる星やつら」以来となるTVアニメを監督(厳密には総監督)、シリーズ構成も担当したオリジナルアニメーション。吸血鬼をテーマとしつつ、ジャンルが右往左往したり、映画ネタが盛り込まれたりと不思議ワールドが炸裂。押井総監督から本作を託されたのは「DOG DAYSシリーズ」などで知られる西村純二さん。

簡単なあらすじは、吸血姫と偶然出会った献血趣味の女子高生がクラスメイトや先生たちと何かドタバタする話。

まず先に行ってしまうと、これメチャクチャすぎますね。初見じゃ支離滅裂で整然されてない感触がひたすらに感じられて、なんじゃこりゃ!?って印象です。主人公や脇役キャラもカオスを運ぶばっかりで、物語が一向にまとまらないのがスゴすぎる……あくまでこれらは私見ですが、二回目でじっくり見たら印象変わるのかもしれない……そんな風に感じられるアニメーションなのかなあ……。

ギリギリで注目を保てていたのが「映画ネタ」。早見沙織さんが演じるキャラクターが解説したり、本編中に挿入される映画のネタや繋がりだったり、そこはちょっと気になったし、このアニメの手掛かりになれるかなって期待はある? 実際どうかは知らないが、そうであってほしいですw

あとこれは絶対に欠かさず語っておきたいけれど、LOVEBITESさんが歌うオープニング「Winds Of Transylvania」はかなりカッコ良かった。マイ達が演奏している映像もカッコいいし、ぶらどらぶの世界観に結構ハマっていましたね。正直そこだけは一回も飛ばさず夢中で見てましたw

正直アニメ単体としてはぶっ壊れていましたね。よくこんな劇薬みたいなアニメを作ったものですし、ガイドブックを買った時に再見をしたいかな?
平田一

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