おもしろアニメサイボーグ。
夏の青春、殺人ミステリー、田舎ホラー、能力バトル、セカイ系の香り、そして何よりタイムリープ。各々だけでも一本作れそうなフックをかき集めて、渋滞爆発せず使い切る。これを「寄せ集め」と呼ぶか「匠の技」と呼ぶかは分かれるのかもしれないけれど、わたしは素直に後者に一票入れておきたい。
良くも悪くもゲームブックを読んでるみたいな側面はあって（劇中の人物もゲームに例えていたが）、キャラクターは盤面の駒っぽい。そのくせ後出しでいろんな超常的ルールや設定が足されるため、中盤以降は徐々に気持ちが離れて、ラストは感動というより「は〜いオッケーで〜す！おつかれっしたー！」みたいな感心が勝った。めっちゃ上手いけれど旨くはない、とでも言おうか。
それでも美麗な作画がブレない全25話はシンプルに驚きだし、声優さんも盤石だった（花江夏樹は炭治郎に続きくどくど説明キャラが定着しつつあるの？）。
もし1クールで締まる作品だったら、「名作だ名作だ！」と郷里の祖母に電話していたかもしれない。
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推しは朱鷺子。わたしも次のターンでは澪になって頭を撫でられたい（こじらせた癖）
