もこもも

Vivy -Fluorite Eyeʼs Song-のもこもものレビュー・感想・評価

Vivy -Fluorite Eyeʼs Song-(2021年製作のアニメ)
4.0
未来の戦争を回避するための100年の旅を通じて心を込めることの意味を知っていく歌うAI・ヴィヴィを描いたオリジナルアニメ

ストーリーもキャラクターも
作画も楽曲もどれも美しかった
なによりOP.ED.挿入歌を含めた
すべての楽曲が素晴らしい
AIだからこそ普段当たり前のように
考えたり、悩んだりする心の動きの
その素晴らしさや深さをより感じれる
WIT STUDIOは毎度クオリティがすごい
作画も躍動感に溢れてたし、
はっきり濃くなる画は特に美しかった

「すべてはAIの過剰な発展を阻止し
 未来の戦争を回避するために
 ここからあなたの100年の旅が始まるんです」

相川議員の暗殺の話も、
エステラの落下事件の話も、
グレイスとの涙の別れの話も、
オフィーリアの自戒阻止の話も
歌えなくなったヴィヴィの作曲の話も
人類崩壊の危機を描いたラストの話も
どれも胸を震わせる素敵なエピソード
どれもヴィヴィの大切な思い出

「使命がいつ終わるかなんて関係ない
 私たちAIはいつまで稼働するかじゃない
 どう稼働し続けるかでしょ」

最初からマツモトがいい性格してる
マツモトと一緒に行動する中でヴィヴィの
使命に対して純粋に真っ直ぐさが伝わった

「あなたにとって心を込めるってどういうこと?」
『お客様に笑顔になってほしいと願うことかしら』

エステラの回は心に残ってる
挿入歌も姉妹愛も胸に響いたし
ラストのヴィヴィの「くやしいなぁ」
この表情と声の破壊力が凄まじかった

使命がテーマやけど
人間が言う使命とは違う気がする
使命ではあるけどAIにとっては
それが生きる意義でありやり甲斐でもあり
何があってもやり抜く信念なんやって

「滅びの未来を変える為のAIを滅ぼすAIです」

グレイスの話はとっても悲しい
歌い続けているグレイスが本当に悲しかった
回を重ねるごとに戦闘シーンがかっこよくて、
この話の飛行戦闘がめっちゃカッコよかった

「ここに来た僕の目的は
 オフィーリアの自戒を止めること
 しかし使命は違います
 僕の使命はパートナーと共に
 計画に準じることです」

このセリフをいうシーン大好き
マツモトのビビに対する想いを感じる
ディーヴァの最後に使命を果たす姿も
ヴィヴィに語りかける姿もとっても素敵

「思い出と一緒に歌うことだから
 思い出が増えて歌う度に
 お客さんは沢山喜んでくれた
 私はよく笑うようになった
 私にとって心とは
 思い出の記憶のことなのよ」

心を込める
100年の旅の果てて掴んだ
心を込めるということの意味
さまざまな出会いと別れを通じて
そのときに感じたこと
その思い出こそが心なんやね

『Fluorite Eye's Song』
ヴィヴィが自分で作った曲に歌詞が乗る
ここがほんまに良くて1番感動した
人類を守る戦いと思い出と共に流れて
それぞれのエピソードで抱いた想いが
頭の中で蘇って大きな感動を抱かされた
ヴィヴィの辿り着いた結論も素敵

「私の思い出は、心は
 悲しみだけじゃない
 どれだって私を形作る
 かけがえのないものだから」

OPの『Sing My Pleasure』も
EDの『Fluorite Eye's Song』も
挿入歌の『Galaxy Anthem』も
『A Tender Moon Tempo』も
『Harmony of One's Heart』も
歌詞がついた『Fluorite Eye's Song』も
まだまだ他にもあるけど
どれも素敵で胸に残る大切な曲
いい曲が沢山あるアニメは胸に残る

"わかっていたずっと
記憶の中 胸の痛みを 
あなたのことを忘れない"

OP : ヴィヴィ『Sing My Pleasure』
ED : 『Fluorite Eye's Song』
もこもも

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