平和を祈るヒツジくん

海のトリトンの平和を祈るヒツジくんのレビュー・感想・評価

海のトリトン(1972年製作のアニメ)
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富野監督が監督やって、「オチが気に入らない」という理由で原作から大改変した問題作。

僕は俄然原作派なんですが、富野監督が原作の展開を変えた理由もなるほどなあ……と。
話が壮大すぎるんですよね。アトランティス帝国とか海底帝国が絡んできて、海の王ポセイドンは人間を利用して、地上も支配しようとする。
主人公トリトンは生き残りの少数民族。人魚は優秀だったので海の他種族から恨まれ、迫害され続けてきた民族です。

環境問題、民族問題とか諸々合わさっているから、話のオチが付けづらい……
手塚先生も富野監督も、相当悩まれたんじゃないでしょうか。

いまどころか未来でも通用しそうな作品を作るから、手塚御大は恐ろしい……