にゃん

月とライカと吸血姫のにゃんのネタバレレビュー・内容・結末

月とライカと吸血姫(2021年製作のアニメ)
2.8

このレビューはネタバレを含みます

2人の友情であり愛情とも言える関係性がとても良かった。被験体と管理者としての関係だが、宇宙に憧れるもの同士目指すところは一緒。レフが宇宙飛行を成功させ戻りスピーチするシーン。本当の最初の飛行士はイリナだとその功績を皆で讃えるべきだとの発言。レフの誠実さ、そしてイリナのことを気持ちをとても大切に思っての行動だと思い感動した。

あらすじ↓
1
宇宙飛行士を目指す青年レフは、ある日、有人飛行実験を吸血鬼で行う計画のため、イリナという少女の飛行士訓練を行う極秘任務を命じられる。人々に恐れられる吸血鬼。不安を抱きつつ、レフは彼女のいる監房に向かう。
2
訓練が開始した。イリナは持ち前の優秀な身体能力と負けん気で、厳しい訓練もこなしてゆくが、周囲の風当たりは強く、イリナもレフに心を開かない。順調に進んでいくと思われた訓練だったが、彼女に高所恐怖症という致命的な弱点が発覚。
3
訓練を始めて10日。全てにおいて優秀な成のイリナだが、高所恐怖症のため、宇宙飛行士に必須なパラシュート降下だけうまくいかない。空の良さを知れば、恐怖を克服できるのではないか。イリナのため、レフは空を飛ぶを案じる。
4
打ち上げ日が12月12日と決定した。訓練も残り3週間。期日が迫るなか、イリナとレフは息抜きに街へ出かける。イリナにとって夜の街は目新しいものばかり。ジャズバーで茱萸の浸酒を味見したイリナは酔っぱらってしまう。
5
打ち上げまであと14日。イリナが無響低圧室での孤独訓練に入っている間、レフは候補生たちと訓練を共にする。 そんな折、政府の高官リュドミラが訓練の視察に。さらに彼女はイリナの訓練を見たいと、レフに話を持ちかける。
6
訓練中『パールスヌイ6号』の事故現場を見てしまったイリナは、そのショックから悪夢を見るようになる。食事もとれず、ついには訓練中に倒れてしまうイリナ。吸血鬼の彼女を回復させるため、レフは自分の血を吸わせることに。
7
レフがいない中、ロケットの打ち上げ準備が進む。航行中は機密保持のため、イリナは「リコリス』と呼ばれ、通信音声は暗号の料理のレシピのみだと命じられる。限られた人々だけが見守るなか、極秘の打ち上げへ。
8
イリナは生還したが、その偉業が公にされることはない。むしろ秘密を知りすぎた者として、処遇が検討されてしまう。一方、レフは彼女の監視役から宇宙飛行士候補生に昇格。
共に宇宙を目指した二人の道は分かれ始める.
9
レフは最終候補の6人に選抜され、ミハイル、ローザと共に宇宙飛行士第1号を争うことに。男女関係なく連日続く厳しい訓練。パラシュート降下訓練中、失神するローザを見たレフは危険を冒して彼女の救助に向かうが打撲してしまう。
10
たった1日だけ休暇が取れたレフはイリナと夜の街に出る。映画を見たり、湖畔で手作り料理を食べたり、つかの間の逢瀬は急速に二人の距離を近づける。しかしイリナは、心ひそかにレフとの哀しい別れを予感していた......。
11
1961年4月12日、ついに出発の時。様々な人々の想いを背に、レフは人類初の飛行士として宇宙へ旅立つ。イリナが切り開いた宇宙への道。大気圏を抜け、レフが目にしたのは、かって彼女がレフに伝えた光景そのままだった。
12
人類初の偉業を成し遂げ、レフは国民から盛大な歓迎を受ける。その様子を隠れて見に来たイリナ。
首都で行われる記念式典と検閲済みのスピー
チ。しかしレフは最初の飛行士は吸血鬼であるイリナだと暴露。そして市長もスピーチで、吸血鬼を見下し恐る時代は古い、人間と同じ様に夢を叶えられる時代にするべきだと主張。イリナはレフと宇宙へ行くことを次の目標とするのだった。
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