サイボーグ009 THE CYBORG SOLDIERの10の情報・感想・評価

エピソード10
第10話
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幌舞さば緒

幌舞さば緒

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マッド・マシーンの電磁波に苦しむ003 「パパがね、仕事で遠くへ行くって言い出したのはママが死んですぐのことだったの。私、ひとりぼっちになるのは嫌だったわ。でも、パパが〝とても大切な仕事なんだ。終わったら必ず帰ってくるから〟って…私、我慢したわ。でも、兵器を作る仕事なんて。パパはどんなに忙しくても、私とママの誕生日には必ず帰ってきてくれた。とっても優しかったのに。どうして人殺しの道具なんか…」「きっと、何か事情があったんだよ」「事情?事情って何?教えてよ!どんな事情があったら人殺しの道具が作れるの?ママは兵器で殺されたのよ!あんなのパパじゃないわ!」「僕は教授を信じる。僕は教授のことはよく知らないけど、あんな酷い目にあっても最後まで秘密を喋ろうとしなかったんだから」「そんなこと分かってるわ。頭では分かってるの。でも、気持ちがいうこと聞いてくれないのよ」「シンシア…上手く言えないけれど、僕には家族がいなかったからよく分からない。でも教授が、きみやママのことを大切にしてたのは本当だろ?そして、きみもママもパパを愛してた。それだけで十分じゃないかな」「分かったわ。もう少しだけ信じてみる」 「〝あなたの力でこの世から兵器を無くしませんか?〟奴らはそう言って近づいてきた。妻を戦争で失ったばかりの私に、奴らの誘いを断る理由はなかった」「じゃが、奴らの目的は教授の頭脳を使って、さらに恐ろしい兵器を作ることじゃった」「パパ…」「シンシア、許しておくれ。あんな奴らに手を貸してしまったこの私を」「パパ…パパもやっぱり兵器を憎んでたのね。なのに、私…」「シンシア…」