サイボーグ009 THE CYBORG SOLDIERの30の情報・感想・評価

エピソード30
第30話
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幌舞さば緒

幌舞さば緒

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「スフィンクスには心理回路がついておるのです。だから人間のように…いや、神のように考えることができるスーパーコンピューターなのです」「いくら優秀でもやはり機械だ。故障することもある」」「いいえ、スフィンクスは故障する確率は400年に1回、予備回路を三重に持ってるうえに自ら修理する機能もあって寿命は2000年。人間に任せるよりずっと安全なのですじゃ」 「俺はエッカーマン博士みたいに、機械を人間のように扱うのは嫌いだ。機械がしばしば人間を裏切ることは身体の半分以上が機械の俺達が一番良く知っている」「だけど004、その裏切るという言い方は、機械を人間扱いしていることにならないか?」「そう、その矛盾だ。忌々しいことに身体の中の機械達が俺の思い以上に動いてくれた時は〝なんて素晴らしい奴なんだ〟と思わず人間的に感情移入したくなる」「うん」「だが、それはやはり間違っているし、危険なことなんだ。俺は確かにあの時、スフィンクスが俺を殺そうとしていると感じた。スフィンクスをただの機械だと軽蔑したから奴は怒って…」「004…」「まったく矛盾しているだろ。ただの機械だと言っている俺がスフィンクスに人間的な意思を感じるなんて。畜生、俺はこのコンピュートピアを見ていると、反転した俺達を見ているような気がするんだ」 「009、何があったんだ」「いや、無事ならいい。僕はこの謎を解くまでみんなの側には行けない」「水臭いことを言うなよ。俺達は一心同体じゃないか」「そうだ、俺たちはそれぞれ腕であり、足であり」「目であり、耳であり」「腹でもある」「だから、一人の敵はみんなの敵だ」 ★「僕はこんなにも彼女を愛しているのに!」「そんなの本当の愛じゃないわ。矯正される愛は愛じゃない」「きみはあらゆる事を知っている。ただ、一つだけのことを除いて」「それが愛だと言うのか?知っている…僕だって愛を知ってる!」 ★「わしは母親のいない分までとカールに愛情を注いで育てたつもりじゃった。じゃが、それは一方的なものじゃったかもしれない。カールの気持ちも聞かないでわしの願望を押しつけて、スフィンクスのプログラミングに没頭させ、いつしかカールも一方的な愛し方しかできないようになってしまったんじゃ」 「しかし、なんであのロボットは009を助けたんだ」「見た目だけでなく、中身までコピーしてしまったんじゃ」「なるへそ」「さようなら、愛だけがプログラムされていない街」