アニメだがカメラと人が戯れている。傑作。
2話の定点カメラ視点と7話の扉開閉を踏まえた11話が集大成感あってベスト。「私の気持ちは、はっきりしないってことがはっきりしてるんだもん」狂ったヒロインの嘘にまみれた擬似的なモノローグ。素晴らしい。

90年代のアニメの魅力を感じる。
ウテナと並ぶくらい作画と演出がパーフェクトだった。

オムニバス形式の実験アニメの傑作！2話。視線それ自体がはらむ「やましさ」に思いを致したことのある向き必見。3話。謎の全編小津パロディ（タイトルは「洋菓子の味」）。切り返しがウケる。4話。編集キレキレすぎ。ありふれたイニシエーションが身に迫る。5話、6話。入り組んだ構造による双子モチーフの観念的な極まり。印象深いピン送り。百合としても素晴らしい。7話。一番好きかも。ルビッチばりの扉づかい。10話。まさかの大島渚『忍者武芸帳』。作者と作品間の緊張関係。11話。カーテンコール。