Reno

スター・ウォーズ:バッド・バッチ シーズン2のRenoのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

〜後半(9〜16話)終了 3.29記載〜
後半は意義のあるエピソードばかりで素晴らしかった✨

9話はエコーとの別れを経験した後のオメガの心情を描いた静かな傑作。またしてもテクのキャラ深掘りエピソードでもあり、テクがより好きになる。10話はまあ特にいうことなし。

11話はえ?これまさかあれ?いやでも違うよね?え?本当にあれなの?!ついに?!って明確に言及されるまで信じきれなかった。クローンウォーズS2での伏線が10年以上たってようやく動き始めたジロビースト再登場回。そしてそこに絡むのがナラセが帝国に監禁されているタンティスの研究施設。

12話はクロスヘアー回第二弾!これもまたミニマルなフィールドで渋く人生の転換を描いた傑作!ようやくクロスヘアーは兵士としての生き方から脱却!感動的だった。描写も相変わらず映画的な趣のある映像。

13話は逆にバッドバッチのみんなが違う生き方を考え始める回。改めてクローンウォーズから映像クオリティが格段に上がっていることを実感させられる美しくて細かいディテールの自然描写。

14話はラストに向けて、クロスヘアー、バッドバッチ、エコー達クローンのレジスタンス、それぞれのラインが一つに交わり始めるエピソード。

そして前後編のフィナーレ15〜16話はまたビターで大人な感じにまとめていてとっても素晴らしかった!!!ターキンの故郷エリアドゥでのサミット、ターキンはもちろんクレニックなど豊富なゲスト陣でワクワク✨SWゲスト登場率ナンバー1のソウ・ゲレラ(笑)も、ジンの父親代わりとしての一面とかで忘れてたけど、そうだ、この人こういう酷い部分あったんだと思い出すひどい行動(笑)

で、テクに関してはなんか、今シーズン全体的にすごく丁寧に描かれてるからまさか?と思ってたら本当にそうなって、あ〜好きだったのに〜、もっとこの人の活躍見たかったって思うし、そもそとこの人チームにとってかなり必要な人だよね?!まあまだ生きてる気もしなくもないけど!

そしてオメガの姉!もうオメガの出自とかそこらへんのこと自体すっかり頭になかったけど、ここに来てこんな展開が来るとは!ナラセも好きだし、シーズン3はここらへんも楽しみ!!マンダロリアンもそうだけど、本格的にシディアスの生物科学系の企みをちゃんと描き始めてる最近のスターウォーズ、待ってました!という感じです大興奮!スノーク作成やシディアス自身の予備ボディ作成に繋がるんだよね!きっと!!あ〜嬉しい!!

ということでシーズン3もこのまま重要エピソードだらけで構成してほしいな!!



〜ひとまず前半(1〜8話) 2/8記載〜

1〜2話は資金調達のために、現在は帝国が差し押さえてるセレノーのドゥークー伯爵宅から資産強奪ミッションだったわけだけど、セレノーの現地民からもドゥークー伯爵が評判悪かったのが面白かった。

つい数ヶ月前のTales of the Jedi ではドゥークーが、共和国内のさまざまな地域で現地民が蔑ろにされている現状を変えたいという思いで徐々にジェダイから離れシスのもと、分離主義思想を抱くようになったという過去が描かれたけど、分離主義勢力の指導者となった晩年はそんなドゥークーも結局は悪人として地元民から搾取をしていたのか。はたまたこうした諸々も人々の見方、捉え方の違いを示唆しているのか。

そしてクロスヘアー側を描きシリーズ屈指の傑作エピソードとなった3話もまた辺境地域の分離主義勢力の残党との戦いでこれまでの価値観が移り変わる様子を大人なテイストで見せてくれて余韻の残る良い話だった!

クローン戦争中は、どうしても悪の側として描かれることが多い分離主義勢力だけど、戦後、帝国時代に入ったこのタイミングでこうして彼らが単純な悪ではないことを描き、さらには彼らとの対話を通して、コマンダーコーディーも自分が仕えている政府は、もはやかつてのような仕える価値のある政府ではないと気付く。けれど、共に任務に当たったクロスヘアーはコーディーとは対照的に孤独を極めながらもやはり生き方を変えられない。ただ、最後にコーディーの離隊を聞いたクロスヘアーはさすがに何かを感じたのかなとほのかに感じさせられて、コーディーもクロスヘアーも今後が楽しみ!

あとこのエピソードは本当に演出や音楽含め全てが大人な感じでハイクオリティで趣があって良かった✨セリフとか、映像で見せるところと見せないところの取捨もセンスが際立ってたよね。


そして4〜6話は正直、アニメって感じの1話完結な大したことのない話の積み重ねなんだけど、前半フィナーレとなる7〜8話は3話と同じく実写風ハイクオリティ演出と本格的なシリアスなストーリーで大興奮の素晴らしいエピソーズだった!!

全てが完璧だった。前編となる7話はバッドバッチのメンバーもクロスヘアーも出てこないんだけど、首都コルサントの帝国元老院を舞台にしたスリリングな攻防がたまらなかった。後編となる8話も含めストーリーも見せ方も音楽の使い方も本当に実写作品のような出来栄えで大興奮!!

今回主役となったライヨ・チューチー議員やオーガナ議員、バトーニ議員、皇帝の側近マス・アミダ大宰相、皇帝本人など出てくるゲストも懐かしい顔ぶればかりで、こういうコルサントの政治的な攻防も含めノスタルジーに浸れる良い時間で感激だった✨皇帝なんかはためたかいのある素晴らしい登場シーンで、これはすごいなと感嘆!

3,7,8話みたいなエピソードがあると、やっぱりアニメも捨てたもんじゃないなと思えるよね!!これらがあったからこその高評価!

ついにクローンの正式な退役が決定し、ストームトルーパー制度の導入が決定、ここから銀河のクローンたちはどう動いていくのか、後半戦でどんなドラマが展開されるのかとっても楽しみ!!

もう4〜6話みたいなアニメらしい大したことない話は良いからこういう本筋の話でどんどん進んでほしいな〜
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