センカン

マクロスプラスのセンカンのレビュー・感想・評価

マクロスプラス(1994年製作のアニメ)
4.1
マクロス屈指の戦闘描写

これが94年製ってんだから当時のOVAアニメのレベルの高さが窺えます。ミサイルは勿論、細かい羽根の動きの機微、戦術の繊細さが伝わる戦闘。バルキリーの戦闘とはこういうモノだと言わんばかりに、戦闘機でのドックファイトから人型に切り替えた近接戦闘。後半のイサムvsガルドは必見の出来栄え。

本作は小さくて速くて当たる気のしないマクロス界の亡霊、ゴーストさんの登場回ですね。
ガルドの戦闘は壮絶の一言。
個人的にマクロスエースフロンティア?だったかな、このゲームでこの試合お世話になりました。必死こいて逃げ回りリミッター解除で少しずつダメージ与える。アレを倒すのに何時間かけたことか…
そりゃガルドも限界まで振り切るわ…、あのギリギリの戦闘を再現してたゲームも凄い。

このゴーストもですが、本作はバルキリーの開発競争をストーリーに置いてる珍しい作品、17も19もカッケーんすよね。他作品に比べて時間短い分、登場人物やメカも少ないのですが、ゴースト含めたこの3機の魅力で充分に個性を発揮してます。

ここまでの魅力だと、本作はマクロス三大要素のメカが大きいように見受けますが、歌と恋愛の要素も他作品と違った面白さ。
殆どのマクロスで主人公側の決戦兵器兼場を盛り上げるBGMだった歌の要素を、敵側の切り札として出すという斬新さ。
恋愛も若者達の青春というよりは、かつての因縁を引き摺った大人の恋愛。
シャロン含めた三角形とも解釈出来るのがこれまた面白い。

点数内訳
世界観:3.5
ストーリー:3.5
キャラ:4.5
音:4
映像:5
スコア:4.1
センカン

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