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七つの海のティコのkanacoのレビュー・感想・評価

七つの海のティコ(1994年製作のアニメ)
3.3
世界名作劇場の20作目。伝説のヒカリクジラを探して父と共に世界を旅する11歳の少女ナナミの物語。海に愛されるナナミが相棒シャチのティコと心を通し、共に自在に海を泳ぐ姿は羨ましい😄自然と人間の共存、自然破壊や無益な殺生への警鐘を鳴らすアニマルドラマかと思いきや、終盤に向けてSFへと移行していく異色作。(148文字)

****以下ネタバレあり&乱雑文****

フジテレビ 1994~ 日曜日19:30~ 世界名作劇場の20作目

★ストーリー★
日本人の母親とアメリカ人で海洋学者の父親を持ち、父と共に海洋調査船ペペロンチーノ号に乗って、伝説のヒカリクジラを探して世界中を旅している11歳の少女ナナミ。一方、大企業GMCはヒカリクジラが体内で合成する「トロンチウム」という物質を調査しており、その物質を金儲けや生物兵器開発に利用するためヒカリクジラの捕獲を行っていた。ナナミたちはヒカリクジラを助けるために奮闘するが…。

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先日、アバター:ウェイ・オブ・ウォーターをIMAXの3Dで見てきました。海を生活拠点とする「海の部族」や主人公の子供たちと、クジラに似た巨大魚(なのかな🤔あれは?)のまるで兄弟姉妹のような親密な繋がり・絆が物語の中で描かれていて、それがとても素敵でした。近頃のアメコミ作品では「ブラックパンサー」や「アクアマン」でも海の戦士たちが活躍しますが、その部族もシャチなどの大型の生物と生活や戦闘を共にしている姿が描かれます。この、人間(まぁ、アバターは人間じゃないんですけど)と巨大な海の生物のペアにはすごく憧れがあります。

それは幼少期に見ていたこのアニメの影響です。

まだ11歳ながら5分以上息を止めることができ、100メートル以上潜れるほど泳ぎが得意な少女ナナミは、シャチ笛とボディランゲージを使ってシャチのティコと心を通わすことができる海に愛された少女です。シャチと共に泳ぎ、シャチに乗り、他の魚や海獣たちとも仲良く自在に海を泳ぐ姿は、羨ましい以外の何物でもありませんでした。人間の少女ナナミとシャチのティコの関係性は、ペットなどではなく、れっきとした相棒で一心同体。それこそ、アバターの「海の部族」と「タイロン」ように強い絆で結ばれた姉妹のような関係が素敵です。いいな~。ま、羨ましがっても、私泳げないのでどうしようもないのですけど!🫠

なお、この作品は驚くことに、自然と人間の共存、自然破壊や無益な殺生への警鐘を鳴らすアニマルドラマかと思いきや、終盤に向けてSFへと移行していきます。あまり詳しくないですがwikiによれば、「これは『未来少年コナン2』という名のテレビシリーズとして用意されていた設定を転用している」だそうです。なるほど???確かに今見ると、なんだかキャラクター絵も動きも、宮崎駿っぽい気がする…🤔

OPは爽やかで明るい、少女のワクワクする冒険譚を飾るサビ「♪追いかけてGlory  時の波も超えて行こう 明日をdon’t worry  信じていて Sea loves you 」の【Sea loves you】。今でも好きな、キャッチーでポップな懐かしいメロディーです。EDは「♪いつも夢を映す瞳は 星と話しできるまたたきで」というサビの【Twinkle Talk】。優しいバラードです😌
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