真田ピロシキ

ストリートファイターII Vの真田ピロシキのレビュー・感想・評価

ストリートファイターII V(1995年製作のアニメ)
1.5
ストⅤではない。ⅡVである。ストリートファイターは子供の頃から好きでド下手なのに今もVをやっててⅥを心待ちにしている。このTVシリーズは篠原涼子のテーマ曲が有名な大ヒット映画に続いて作られてて、ならそれなりに豪華な内容を期待したくなるが、いきなり戸惑うのはオープニング。リュウとケンが笑いながら走ってるのがほとんどでたまに別の映像が一瞬インサートされるだけで全く面白くない。オープニングに力が入っていないと大体にして本編も面白くなくて、本編のリュウとケンは腕試しと称してバーの米兵に一方的に喧嘩を売るドチンピラぶりにドン引き。若い設定と言ってもこれはあまりにも。その後に春麗が出てくるが守られヒロインなの。ふざけんな。春麗さんは人に守られるのではなく守る方だぞ。俺の持ちキャラのハン・ジュリさんもこんな雑魚春麗は「つまんねー女。チェンジ!」って言うだろう。ここで見る気が失せて止まっていた。

しばらくして消極的に見返したらフェイロンが出てきてその辺では春麗も一応強いことが判明。常人より強い程度じゃ不満だがそれでもまあいい。サガットも出てきてようやくストリートファイターらしさが現れ楽しめるようになってきて、ケンと戦うバルログでそれは最高潮に。バルログは映画以上のHENTAIで夜這いかけられ媚薬仕込まれる春麗さん可哀想。それに続いてシャドルーが動き出して、春麗父の銅昂を狙う。その刺客がキャミィでどう見ても春麗より年上の大人だったりするが、こういう作品世界に合わせた独自設定は面白いから歓迎するし、あの変なコスチュームじゃないのも良い。なので期待できる要素はあったのだけれど、ここら辺で予算が尽きたのか春麗がベガに首を絞められて悶絶してそれを縛られたケンが悪夢に見るところと洗脳されたリュウが波動を練るシーンがマジで延々と使い回されて絵も動かなければ話も全然進まない。クライマックスになってもガイルvsザンギエフ、フェイロンvsキャミィは何とか見られるがリュウvsケンは省エネの極み演出で眠い。不眠時には薬より効きそうなほど眠い!主人公が一番邪魔というどうしようもなさ。あと後期オープニングではバイソンが原作のボクサー姿で映ってたのに本編では小心者のインターポール潜入スパイのままだったのはどういうことよ?しょぼいオープニングのくせに詐欺までするとは大したクソアニメですなあ!ちなみに春麗は原作に近いコスチュームになるがそれが洗脳されて悪の手先になった時というあんまりな内容で、しかもそれでやっと他の名有りキャラ相当に強いという悲しさ。やっぱりジュリがキレる。

実写もアニメも含めて最底辺のストリートファイター映像化です。プライムならストリートファイターUSAの方がずっと面白いよ。話はちゃんと毎回違うしアニメーションは使い回しはなくそこそこに動いている。ザンギエフが悪なのはこのアニメもそうなのでザンギエフの理解度が低いのは別にアメリカ人だけじゃないんです。このアニメにいいところなどない。あ、豪鬼が至る所でカメオ出演してるのは笑えた。エキストラを極めし者。道場を襲うチンピラに混じってたり腕を折って病院にいたりする。CAPCOMは怒らなかったんだろうか。