抹茶マラカス

地球外少年少女の抹茶マラカスのレビュー・感想・評価

地球外少年少女(2022年製作のアニメ)
3.5
うーん、最初の2話で感じたワクワクはどんどん萎んでいった印象が否めなかったなー。
宇宙ステーションで環境も思想も違う子どもたちが出会い、事故を乗り越える基本は分かるんだけど、ゼログラビティ的な宇宙事故要素もあれば、AIもの(宇宙との複合としては当然2001年だろう)もあるし、そこから哲学の領域にまで片足を突っ込むが、それにはあまりにも話数が足りないか。元設計者のボケ老人とか使い捨てに近い状況だったし。っていうか2001年か。ほんとにすげぇな2001年。
ただ、視聴者への情報の開示が、AIの知能制限の段階的解除、っていう形でなされるので、それ先に言っとけよ、みたいな案件が無くてそこは上手い。あと、デバイスの目新しさ、スマホ的なものを繊維的に装着するのはデザインとしては新しい。その割にはステーションとか思考様式は割と古いが。
テーマとしてはメッセージに近いかな?思考で世界の認識が変わる、愛読書ディスコ探偵水曜日にも近い。でも、そう思ってた5話からの6話の落差もまた大きかった。