映画初心者

ポケットモンスター めざせポケモンマスターの映画初心者のレビュー・感想・評価

3.1
20年以上主人公だったサトシが卒業するための最終1クールのみ鑑賞。

完全にファン向けの1クールになると思いますが、どれだけのファンサービスをするのか、そしてどう幕を閉じるのか気になるため鑑賞します。

その結果、う~んな出来。スタッフとしては次のシリーズがあるためか、力が入ったような作りではなく、なんなら他シリーズよりもクオリティが低い出来。2話、3話ほど良い回がありましたが、それも他シリーズと同クオリティ。

ファンサービスとして過去作のBGMやEDを使用していましたが、それもノスタルジーさが少なく、それもそれでありかも... ノスタルジー全開でやって欲しかったような気もします。


【OP, ED】
初代のOPとEDをほぼ踏襲していました。特にEDはほぼそのまま。OPは初代のみならず他シリーズの場面も登場してきたりとファンサービスに徹していました。あと、OPのアレンジが良いですね。

【137話(1話)】
空虚な1話だと思いました。ファンサービスに徹したOP, EDに比べて全くファンサービス的なものはない。それはそれでありですが、何も目的のない旅をしているようで、ただポケモンと出会う、ロケット団に出会うとそれだけ。また、コンテも悪く、冒頭からもちゃついたようなテンポを感じます。正直、1シリーズ目の1話でこれか... 先が不安だと思いました。出来るなら八嶋監督のポケモン、見たかった...

【138話(2話)】
カスミが登場。初代シリーズのBGMが複数あり、ヘトヘトのロケット団といい初代っぽさがある回でした。ただ、ギャグ描写がこのシリーズらしさがありました。前回より面白かったですが、ロケーションの変化が全然無く話として薄さは感じますね。

【139話(3話)】
タケシ、デント登場。サトシ、カスミ、タケシ、デントと謎のパーティっぷり。それでいてタケシのキャラは相変わらずで安心感はあります。1話、2話と違ってドタバタ劇で安心して見ることができました。デントはあっさりめでしたが「ベストウィッシュ、良い旅を」の常套句が出てきたりいいです。そして、なんといってもEDが、まさかのタケシの歌、懐かしいですしファンサービスがわかっている

【140話(4話)】
う~ん。空虚ですね。最終シーズンでやることなんか、この回。お話単体としてつまらないですし、せっかく登場したカスミやタケシが空気になっている。ただ、前半のパートは作画良かったです。キャラの顔が可愛い。

【141話(5話)】
ゼニガメ消防団の再登場回。ノスタルジーに寄らない作りは良いですが、いかんせん話が薄く、映像的な盛り上がりがない。最終シーズンなのにこんな出来なんだ...と思います。

【142話(6話)】
現状、ベスト回。最終シーズンらしい演出がありつつも、存分にコミカルさで魅せれくれる。ニャースとピカチューが人間から離れ離れになり...という初代にもあった展開。それを踏襲しつつも、途中のキャタピーが道を教えてくれる→めちゃくちゃ行動が遅いのギャグは王道ですが爆笑、そこからもアニメ的に豊かなシーケンスがあり楽しめる。「同じ月を見ている」を主題に、月に映る様々な思い出が走馬灯のように挿入され、最終シーズンらしい、振り返りを見せていく。最終シーズンらしい完璧な回だったと思う。

【143話(7話)】
意味がわからない話ですね。ラプラスの登場、そしてラプラスのEDのみだけ価値があり、それ以外はすぐ思いつくような話をやっている、とても薄い内容。初代メンバーが集まってるのに、これなんか...って感じでした。

【144話(8話)】
良作回。みがわり人形になったジュペッタの物語。最終シーズンでこういうハートフルなエピソードもやるんだ。普通に面白かったです。ポケモンらしく「みがわり人形」というアイデアが良いです、他の作品ではまず出来ないようなストーリーに感心!

【145話(9話)】
ロケット団回。いつもの薄味の回で残念です。そして、なぜか最終シリーズはラティアスがメインで出ており、ホウオウじゃないんだ...と思います。ロケット団のポケモンが全員登場するのはファンサービスで良かったと思いますが、それだけの回でしたね。あとEDはロケット団EDなのもファンサービスとしてgood

【146話(10話)】
う~ん、ラストでこんな話をするのか。ポッと出の敵とのバトル。ラティオス&ラティアスの登場。サトシのラストを描こうとするのに、本筋に関係ない物語をしようとするのはどうなんだろう。制作者の意図がわからない。岩根さんの1人原画回でしたね。

【147話(11話)】
ポケモン最終回。サトシがこれで引退。さすがに最終回は一定のクオリティが保たれてました。特に脚本密度、コンテが良い。キャラ同士が喋ってる時には画面が飽きないように、ポケモンたちのいちゃつきを見せていたり工夫がありました。

サトシが家についた途端、服が汚くなっていたり、ちぐはぐさがありました。そのセリフを言わせるためだけに汚くしている感じが。

サトシの最終回としてこれで良いんでしょうか。「まだまだ続く」というのはありなんですが、結論に至るまでの過程が乏しい。爆発的なシーケンスが無く、満足度はう~んというところ。及第点。
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