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夏目友人帳 陸のomamiのレビュー・感想・評価

夏目友人帳 陸(2017年製作のアニメ)
5.0
『夏目友人帳』1期~6期 各11~13話くらい(アバウト)
『夏目友人帳 いつかゆきのひに』
『夏目友人帳 うつせみに結ぶ』
『夏目友人帳 石起こしと怪しき訪問者』

妖(あやかし)が見える少年夏目貴志と、大妖怪でありながら普段はブタのような猫の姿をしたニャンコ先生が織り成す和風ファンタジー。
こう表現すると、勇猛果敢に妖怪退治するのか!?とか、たくさんの癖強妖怪たちとのドタバタコメディか!?と思うかもしれないが、夏目友人帳はそうではない。
何話かに一度、鼻がツーンとなる系だ(何系ですかそれは)

ド平成なアニメだけれど、令和である今でこそ観て欲しい作品。
生きることは大変だし、うまくいかないことだらけで辛いなと思っているときに観るとすごくいいかもしれない。
実際、わたしはとてもとてもとてもとても性格が悪いし心は常に真っ黒だがこの作品を観ると漆黒が薄灰色くらいにはなる。
すごく優しい気持ちになれるのだ。
基本、1話完結なのもいい。
1話完結なのにその短い時間の中にたくさんの物が詰められている。
あたたかさ、切なさ、優しさ、それは人間相手だったり、妖怪相手だったり……。
両親を早くに亡くした上に他の人には見えないものが見えてしまうせいで、ずっと独りだった夏目。
親戚をたらい回しにされ続ける彼の過去には胸が締め付けられる。
わたしの所においで、育ててあげるから!!!!と何度も思った。
そんな夏目が遠縁の心優しき夫婦に引き取られ、ニャンコ先生と出会い、良い友達に恵まれていく。
夏目には亡くなった祖母のレイコさんから引き継いだ友人帳というものがあるのだが、それはもうなんかあれだから、ちょっと観てくれ、観れば分かる(丸投げ)

夏目友人帳の良さは本当にたくさんたくさんあるのだけれど、そのひとつにニャンコ先生の可愛さがある。
夏目友人帳を知らない方も一番くじなどで見かけた事があるかもしれない。
ブタみたいなねこたん。
元々は招き猫なのだが、まるまるとしたフォルムがそれはもう可愛くて可愛くて、夏目の肩に乗ったり頭に乗ったり抱っこされたり、とにかく胸がキュンとなる可愛さ!
中の人は井上和彦さん。
有名な作品だと、NARUTOのカカシ先生やジョジョの奇妙な冒険のカーズ!
とっても渋くていいお声。
そんな和彦さんがニャンコ先生の声だなんて想像がつかないだろうと思う、それがなんと嘘みたいに可愛いのだ!!
わたしは特に寝息が好き。
ぷーぷーともすーすーとも言えないような何とも愛らしい寝息を立てるのだ。
あとはたまに猫らしくニャンニャン!と鳴くのも可愛い。
いやほんと、観たら分かるこの可愛さ。観てくれ。頼む。
言葉で伝えるのが難しいが、すごくすごくすごく可愛いから!!!!
でも本当はすごくすごくすごくかっこいいの!
何を言っているのか分からないと思うが観てくれれば分かる。

それから、夏目が住んでいるところがまたとてもいいのだ。
簡単に言うと田舎である。
各シーズン四季が移り変わるので日本の田舎の懐かしい風景が堪能出来る。
緑が多くて人は温かく、正直田舎はあんまり好きじゃないけれどわたしも住んでみたいな、と思えるくらいには素敵なところだ。

あとは言うまでもないが主人公の夏目貴志はアジアナンバーワン声優神谷浩史!
そして石田彰も!なんと諏訪部順一も!
ゲストに小野大輔が出ている回もある!(神回)

そして、原作もまたアニメとは違う良さもあるのでアニメを観て気になった方は是非原作も読んでみて欲しい。
何はともあれまずは秋の7期に向けてアニメを観よう!
6期もある……なんて思うかもしれないが大丈夫だ、わたしは7日で観終わった。
秋までまだ4ヶ月もある!今ならまだ間に合いますよ!奥さん!しかもかなりのデトックス効果あり!
そして7期を共に観ようではないか!ニャンニャン!
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