説明台詞がかなり多く、アニメーションというより紙芝居では……？と思う箇所が割とあり、ちょっとヤバい。過去作で魅力的に描かれたブラックムーンの悪役たちも物語進行に合わせて味気なく退場していくため見ていて辛く、旧アニメとは設定と大まかなプロットは共通しているが、どうもキャラクターの使い方が巧くないな……というなんとも言えないモヤリ感。
夫（父親）を巡って母と娘が嫉妬し合う構図も見ていて気持ちのいいものではないので中盤以降の展開は「どうしてそうなるんだ……」と思わず呟いてしまった。
一番面白かったのは終盤、やすやすと銀水晶を奪われるブラックレディにすんごい表情のデマンド、洗脳が切れたタキシード仮面、時空の扉から飛び出したセーラープルートの四者四様のリアクションだったけど、なんかもうリアルタイムで事故が起きたのを目撃してしまった感じであんまり健全な笑いじゃなかったですね。
