ちこちゃん

マウスのちこちゃんのネタバレレビュー・内容・結末

マウス(2021年製作のドラマ)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

ミスリードに続くミスリード。
逆にこれって…と疑ってしまうのだが仕込みは上々、納得させられる脚本。
自分が怪物でありませんように、と神に願う少年バルム。
感情が芽生えたバルムに同情して涙してしまうのは流石の演出。バルムが願っていた「あの子になりたい」がこのような(ヨハンの前頭葉に侵された)形で聞きいれられるとは。
コ・ムチの「神は天罰を下したのだろうか、あるいは彼を救ったのだろうか」
ヨハンの血を分けた妹ジェヒと息子と共に、庭に舞い込んだ小鳥に[オボン]と名付けるオ・ボンイの心の中にもバルムは住み続けていて。
バルムが亡くなったことはバルムに感情移入した私には正解だった。
被害者の「許し」についても触れてました。キリスト教信者の多い韓国ならではか。
結局サイコパス遺伝子中絶の法案を通そうとした陰の組織が最も悪でありプレデターである、という今作。上手いです。

(何故母親達が子どもを交換したのかわからなかった。)
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