不倫は決して褒められたものではないかもしれないけど、みんなそれぞれ、その関係に至った背景があって、ふとしたことから関係が始まってしまう。
でも、意志の力でプラトニックでいることはできる。プラトニックでいることにどれくらいの意味があるのかは、人それぞれ。心の浮気の方が嫌だって人もいるし。
パートナーの裏切りによって、まるで溺れそうだと感じている時に、掴めるうきわがあったら、それだけでなんとか生きていける。
そんな関係から、その先どうするのか?
麻衣子(門脇麦)と一(森山直太朗)のそれぞれの選択は…。
社宅の隣同士で、お互いの相手が帰ってくるまで、ベランダで非常用壁を挟んで会話するシチュエーションが印象的。
あと、佐々木(高橋文哉)と愛宕(小西桜子)はそれぞれの職場で、麻衣子と一を見守りつつ気づきを与えてくれるありがたい存在。
麻衣子は表情には気持ちを出すのに言葉にはせず、夫(大東俊介)は麻衣子の気持ちがわからないと思う。
それを口に出して指摘してくれた佐々木くん、グッジョブ!なかなか自分では気づけないだろうし。
一の妻の聖(西田尚美)が田宮(田中樹)に一途に想われてるのが羨ましすぎました。
儚くてよかった。爆モテじゅたんはどこ行ったんですか。
大きな事件は起きないけど、各登場人物の背景や心の動きを丁寧に描いている佳作。