【第74回エミー賞 リミテッド・シリーズ部門作品賞】
HBOのブラックコメディドラマ。第74回エミー賞では作品賞、監督賞、脚本賞、助演男優賞（マーレイ・バートレット）、助演女優賞（ジェニファー・クーリッジ）の最多5部門で受賞を果たした。
リゾートに来るほどの富裕層の白人たち、そしてリゾートで働く従業員たちの溝をアイロニカルに描いたブラックコメディ。
一話が一番面白くて、中盤少し中だるみ、最後は無理矢理まとめた感はあるけどなるほどという感じだった。
最後までみると、レイチェルとクインがキーだったなと思う。最後も対照的で、反抗するものの結局富裕層に取り込まれるレイチェル、逆に富裕家族から抜け出して一人生きていくことを決心するクインと対比になっている。
ターニャ役のジェニファー・クーリッジ、アーモンド役のマーレイ・バートレットは納得の受賞。ターニャは最初は爆笑だけど、途中から自分勝手感が増してきて上手いし、アーモンドは最初はあまり目立たないけどどんどん追い込まれるおいしい役。
ベリンダはもう少し救済があってもいいとは思ったけど、まあそれも皮肉なのかな。一番可哀想だった。
どんどん失速していった感は否めないけど、HBOドラマ独特のブラックなユーモアが満載、クオリティも高く満足感のあるドラマだった。エミー賞受賞も納得。
