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最愛のcherryのレビュー・感想・評価

最愛(2021年製作のドラマ)
4.7
好きなドラマでした。これから金曜夜の楽しみが無くなってしまうと思うと、ただただつらい。

15年前の殺人事件から始まる物語。事件の一片しか分からず物語が進んでいくけど、徐々に分かっていく真相に目が離せなかった。小さな黒い箱が開いていくたびに事件の内容が明らかになっていく。緊張感のある演出がサスペンスドラマとしてとても良かった。

学生時代からの長い年月をキャストが演じ、幅広く演じられるのが本当に凄いと思った。外見はもちろん、声まで少し幼くなっている感じがして全く違和感がなかった。
松下洸平演じる大ちゃんに、吉高由里子演じる梨央が大声で告白する。青春を感じられるシーンも多くて観ていてすごく楽しかった。
サスペンスドラマではあるけれど、多く描かれている大ちゃんと梨央のキュンキュンシーンがどれもめちゃくちゃ良かった。大ちゃんの岐阜弁に終始やられっぱなしだった。「好きやよ」の威力がすごい。

宇多田ヒカルの主題歌「君に夢中」が流れるタイミングも毎回絶妙で、流れると切なくなった。

でも恋愛面だけではなく、色んな人の愛情が描かれていた。家族の愛情も仕事仲間への愛情も、そのどれもが愛に溢れている。観ていると幸せな気持ちになったり、苦しくなったりして感情が追いつかなかった。
最愛の人物のためならと起こす行動が、起こってしまった事件が悲しかった。
吉高由里子、松下洸平、井浦新、薬師丸ひろ子、他にもたくさんの出演者の演技が素晴らしくて、心から観て良かったと思えるドラマだった。


〜2023.2.14再鑑賞。
何度でも見たくなる最終話。梨央の台詞が一番好き。
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