このレビューはネタバレを含みます
お抱え俳優の中でもやはり松坂桃李は天才。松坂桃李が話し、行動するだけで面白さが増すのはさすが。もちろん脚本力が素晴らしいのは間違いないのだけど。
ただな、クドカンも大石さんも大好きだけど、流行のテーマに乗り過ぎるのは、個人的には好きじゃない。
特に今回は、登場人物みんなが「結婚は地獄だ!(でも結婚する意味を実感している。※含みを込めて)」的な主張で、なんか嫌だったなぁ。想田夫妻が一番まとも感出して、結局亭主関白的側面を表現していたし。
多様な生き方があって勿論良いのだけど、結婚する!したい!幸せ!大好き!派がいても良かったかな。
しかも、やや男性蔑視な表現が目に余った。「男は不倫するもの」「女性が搾取されている(三俣視点)」
選挙活動中、大志が地元の主婦たちと井戸端会議を沢山開いていたけど、男性には開いたか???
大志の不倫は世間に叩かれていたけど、ゆいの不倫を叩くシーンあった??
結局、全員にとっての平等は存在しないと思う。それぞれの損得があるし、その中で何を信念として生きるか、決めるかしかないんじゃないか。
そんなことを考えた作品でした。