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二十五、二十一のRのネタバレレビュー・内容・結末

二十五、二十一(2022年製作のドラマ)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

ひたすらに余韻が長くてね、ひたすらに…
余韻というかもはやしこりでしょうか
それが何故だろうと思ったときに
別れの描き方がしっくりこなかったからなのかもしれない、と思ってきました
別れはいいんです、むしろそれがテーマである、でも
別れの描き方が妙にきれいすぎた

たぶん一度も「恋」という言葉は使われておらず、一貫して「愛」でした(韓国語からの訳だからということもありますが)
「恋だったけど愛じゃなかった」でまとめてしまうことは耳慣れているけど、
ゆっくりと人間として支え合うようになってお互いの魅力に気づき、応援し尊重し育んだ2人の関係性は愛で、愛だとしても、いや愛だからこそ別に結婚して永遠に2人でいることが正解ではない、というのがうれしかったんですよ
うれしかったんですけど、なんだか自身を納得させにいってるフシもあるんですよね
あまりにもきれいすぎたもので…最終話、急なのに冗長、みたいな…

台詞はどこを切り取ってもほんとうによかった、
笑いのセンスも大好きだった、(ナムジュヒョクの顔芸天才か?)
あとね
父の会社の元同僚
試合後に入った飲食店の隣の席のおじいさん(特にこの人!)
ユリムのお母さん(からヒドへ)
カフェの消防士
駐在の先輩記者
中華料理屋の店長
など
その人にとってそのとき必要とした言葉、良くも悪くも影響を受ける言葉、決心を強める言葉を、
主要人物じゃない人にも言わせていたこともとってもよかった
その前後をコントロールできない"外"の人間からの言葉なんですよね
全体的にも「内から外へ」というテーマも大きく感じて、
無敵だと思っていた内と
抗えない外
思えば最初からIMF危機から始まっていたりして
そのへんの描き方もうまかったな

ペキジンはたしかに"外"に揉まれた男だったけれども(でも9.11とか遠距離とかが別れの理由じゃないね)、
それで言うなら"外"の先を読む男・ムンジウン、最高でした
ジウンのような人が月にいくんだろうな…

「騒々しい友情と熾烈な愛
その一瞬こそが長い人生を輝かせるから」
それはそうさ、そうなんだけど、
ムンジウンもそう思う?

こうしてあれこれ考えてしまうのも
ひとえにキャラクターたちが作品の中を"生きて"いたからだと思います
役者陣すばらしかったです、
忘れられない表情を幾つもありがとうございました!🌈
(激重・夜のお手紙な散文と化して一旦閉じます)
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