shun

I”sのshunのレビュー・感想・評価

I”s(2018年製作のドラマ)
3.5
「好き」を伝えることの難しさ。思いを知られて拒絶されるのが怖くて、自分の感情に正直になれないもどかしさ。両想いってほんとに奇跡だよな。
青春真っ只中の高校生の恋がとてもピュアで回り道で輝いていた。

「好き」の二文字が全てを変えてしまうから、そう思うと悩んで悔やんで苦しんで、何もできずに時だけが過ぎていく。だから自分の気持ちをしっかり伝えられる人の強さに憧れます。

こちら90年代に連載されていた漫画が2018年に実写化されたもので、アマゾンで配信されていたので観てみました。
原作ファンからはその忠実な実写化ぶりに相当な高評価を得ている模様、私は未読です。
高校生の主人公の4人の女性との恋を描いた青春ドラマ。

これは女性の感想が気になる作品だなあ。まず原作者もドラマ製作者も視聴者もほとんどが男性だろうなと観ていて感じた。
男の妄想の映像化ほど恥ずかしく気持ち悪いものはない。

多分ほんとに「原作に忠実」だから古い男性目線な女性キャラクターの描かれ方にものすごく違和感と不快感を覚えた。
「ほんとに2018年製作??」と疑ってしまうほど。
とにかくヒロインが怪しい撮影に巻き込まれる展開が多すぎる。そして毎度そこになんとか主人公たちが駆けつけて救い出す。
「無力な女性を性暴力から助け出す男性たち」の構図が何度もあってほんとに嫌だった。これちゃんと後で警察に届け出るなど加害者側への罰が描かれていたらまだいいのだけど「被害者側からの応酬」が一切描かれていない。
ヒロインに限らず他の3人についても同じような展開が度々あって、そういうとこはアップデートするべきでは?と思った。これ見て「古き良き時代」なんて思う男性が多いのだろうか…

観ながらいろんなことを考えました。遅れてる部分をアップデートして主人公をもっと魅力的にしたらずっっと良くなると思う。
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