このレビューはネタバレを含みます
ティム・バートン監督と聞いてもっとダークなのを想像してたけど意外とティーンものだった。けど思い返してみれば監督の作品って映像や美術や世界観はとことんダークでもストーリーは今作品みたいな明るいものが多かったかな。『ウェンズデー』は一家の服装や趣味が暗くて他は普通の謎解きハイスクールものという感じ。
アダムス家の俳優さんたち、特にウェンズデーと母親役の二人は、こんなに癖のある役柄でも全く浮くことなく演じ切れてて凄い演技力。
真犯人と怪物の正体が分かりやすかっただけに終盤一人検討外れな方向に暴走して周りに迷惑を掛けるウェンズデーが見てられなかった。悪に立ち向かうのにもやり方って大事だと学んだ。証拠もなしに無鉄砲に突っ走っても救えるものも救えないし人の人生壊しかねない。
冷静になって見たら中二病を拗らせた変人だけど誤認逮捕されても酷い態度されても見捨てない友達たちがみんな良い子すぎる。こんな良い子たちそうそういないからウェンズデーにはこの子達を大切にしてほしい。
個人的にはもっと邪悪なグウェンドリン・クリスティが観たかったけど、校長も守りたいものを守る意外と良い校長だったなあ。