マツモトタクシー

エルピス—希望、あるいは災い—のマツモトタクシーのレビュー・感想・評価

5.0
「ジョゼと虎と魚たち」「メゾン・ド・ヒミコ」等の 渡辺あや 脚本


大洋テレビの看板女子アナウンサー浅川恵那(長澤まさみ)は週刊誌に路上キス写真を撮られたことがきっかけで深夜の情報バラエティ番組フライデーボンボンに左遷される。。

その番組の新米ディレクター岸本拓朗(眞栄田郷敦)から12年前(2006年)に発生した10代の女性ばかりを狙った八頭尾山連続殺人事件の犯人とされる死刑囚の松本良夫が実は冤罪かもしれないと相談されるのだった。。






以下ネタバレ


冤罪で死刑囚になっていることを知ったマスコミ関係者達が奮闘する実話から着想を得ている気骨溢れるドラマ

当時TBSのプロデューサーだった佐野亜裕美と渡辺あやで盛り上がった企画
しかし実現しようとすると、この作品のように横槍が入り佐野は左遷させられる

諦めきれず退社して企画を他局に持ち込み関テレが手を上げる形になった
佐野は関テレに所属し「大豆田とわ子」をヒットさせてこの作品に着手したとかむちゃくちゃカッコいい👍

事実は小説より奇なりだが妙にリアリティがあるドラマなのはこういう経緯があったのか。。
もう誰も期待していないTV業界に一石を投じる、いやもう終止符を打った作品なのかも


ドラマは3.8だけどこの時代にこの企画を一流俳優で実現させた執念に敬意を払って満点にしました💯

おじさん達の機嫌を損ねるの台詞が繰り返し出てくるけどリアルな叫びだったんだなぁ。。😅

主人公2人は決意がすぐぶれて余り共感出来なかったけど岡部たかし演じる元チーフ・プロデューサーの村井喬一が本当の主人公というか佐野と重なると感じた☺️


RCサクセションの言論の自由を思い起こさせてくれる🎵