軍人リハビリ施設「ホームカミング」で働いていた過去と、何故かその時の記憶を失いダイナーのウェイトレスとして働く現在を異なるアスペクトで見せていく。冒頭、超現実的な俯瞰視点から、「あれ?過去の世界は現実のものなの?」と視聴者を不安にさせる映像から始まり、やはりこの『ホームカミング』も『Mr.Robot』の天才監督サム・エスメイルの自由意志と実存、そしてアメリカを代表するシステムに否応なく巻き込まれる主人公を画く心理スリラーです。
俯瞰視点が部屋の区切りをまたぐデ・パルマショットから『キャリー』のシシー・スペイセクも主人公の母親として登場するので、何だか全編デ・パルマ味を感じてしまいました。【記録】