クリストフォルー

ガラパゴスのクリストフォルーのレビュー・感想・評価

ガラパゴス(2023年製作のドラマ)
4.1
主人公の警視庁所属・田川信一刑事が得意とする【かんどり捜査】は、日本の警察ものでは主流というか、地味だがストーリーを追い易く、ドラマ向きなのだろう。『新参者』の加賀恭一郎などが当てはまるが、海外だと、ハードボイルドな探偵の手法だろう。
前作にあたる『震える牛』の原作は読んでいたので、日本がその都度抱える社会問題が浮かび上がる展開も、『相棒』以上に胸に迫る。
二度目の鑑賞だが、それでも新鮮に観られるのは、余計な部分が無いからだろうか。

規制緩和をしても、人への投資の伴なわない労働力の流動化は搾取の肥大を許すだけで、富の偏在が固定化し、トリクルダウンも起きなかった。日本の政府/政治がこれほど無力だった時代が、過去にあっただろうか。

ナオミ・クラインが著作『ショックドクトリン』で解き明かした新自由主義の罠を、このドラマを通して再認識できる。

デビュー初期の織田裕二が一周回って帰ってきた感じだが、『北の海峡』や『19歳』は観られないと思っていたら、再放送してる!
桜庭ななみも好いけど、10代の長谷川真弓はべっぴん❢
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