Tai

麒麟がくるのTaiのレビュー・感想・評価

麒麟がくる(2020年製作のドラマ)
3.9
戦国最大のクーデターを起こした明智光秀とは、どんな人物だったのか。

コロナの影響で撮影や放送がストップしながらも、最終回を迎えた今年度の大河ドラマ。
教科書では本能寺の変でしか登場しない人物ですよね。

歴史上は逆賊として名高い反面、家臣や領民に慕われていたとされる光秀。
幾度も主君や領地を変えていったにも関わらず、変わることのなかった彼の願いをテーマに作られたドラマでした。

これはねー、歴史的なオチを知っている分、観ていて切なかったり悔しかったりが多い作品でしたね!
でも、知らなかった&想像してなかった明智光秀というドラマを見る事ができたという満足感はかなりありました◎

歴史もので、実在したとされる人物を扱った作品というのは〝空白の時間〟を如何に想像するかが楽しみの1つですよね!
欠片を拾い集め、繋ぎ合わせる作業。その繋ぎ目にドラマが生まれ、作品全体が形作られていくというのは、非常に魅力的です。
そういう面では、本作の光秀は、その繋ぎ目によって、かなり人間味のある人物として描かれていますね( ´∀`)b
やっぱり、その分、後半は観ていて心苦しくなる展開ではありましたが…(ー ー;)

そして、オープニングが格好良い!ジョン・グラムによる曲をバックに燃え盛る戦場!吠える光秀!あのオープニングは毎回しっかり観てしまいましたね٩( ᐛ )و
大河ドラマのような長時間拘束される作品は人に勧めづらいですが、オープニング映像だけでもお勧めしたいですね笑

あと、戦国の世が進むにつれて変わっていった日本の城の造りと、その概念的なものの歩みも見ることができたのも、面白い点でした◎
第1話に出てきた城からは想像できない程に高く煌びやかになって行った城。
それこそが、武将たちの心の変化を表していたのかもしれません…


歴史ものが好きだけど、専門的な知識は全然です☆という私には良い感じに観ることができた、ドラマ重視の作品でした(・∀・)v
Tai

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