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タイガー&ドラゴン 三枚起請の回のdaiyuukiのレビュー・感想・評価

4.8
暴力団員の虎児(長瀬智也)は落語家の林屋亭どん兵衛(西田敏行)から借金を取り立てるはずが、どん兵衛の話芸に魅せられて弟子入りを決意。
拒むどん兵衛に虎児が提案したのは、金の代わりに落語の芸を1個10万円で取り立てることだった。
ところが虎児の話は、自他共に認めるほどおもしろくない。
見兼ねたどん兵衛は落語家としての将来を嘱望されていたにもかかわらず、現在は裏原宿でショップをやってる二男・竜二(岡田准一)を紹介する。
竜二と行動を共にする中で、男たちを翻弄する魔性の女メグミ(伊藤美咲)の騒動に虎児と竜二は巻き込まれる。
『池袋ウエストゲートパーク』の長瀬智也と『木更津キャッツアイ』の岡田准一の竜虎にらみ合う共演に、脚本家・宮藤官九郎がしつらえた仕掛けは何と古典落語の世界!

笑いのセンスがないヤクザ虎児と落語を辞めた竜二が、魔性の女メグミの騒動に巻き込まれていく中で、人情の機微を学び噺家として成長していく虎児と一度は捨てた落語と家族に向き合うようになっていく竜二の友情、虎児と谷中家の擬似親子関係を織り込みつつ、「三枚起請」の筋を踏襲しつつ描かれていて、落語に馴染みが無くても面白い「タイガー&ドラゴン」エピソード0。
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