メチャクチャ面白い瞬間も、絶望的につまらない瞬間も同じくらいある変なドラマ。
どんなドラマか？を端的に説明するのが難しく、スター・ウォーズみたいだと思っていたら山崎豊子みたいになったり、松本清張みたいになったり、半沢直樹みたいになったりする。
信じられないほど豪華なキャスティングと大掛かりな海外ロケで、他の民放ドラマと比較すれば面白いには面白いのだが、一方で何故こうなってしまったのかスタッフに問いただしたいくらい杜撰な部分も多々ある。
たとえば、「追っ手から逃れるため地下へ身を隠し、間一髪脱出」みたいな場面が多すぎる。鈴木財閥顔負けのセキュリティを誇るサーバールームの床下に逃げ込んだ時には爆笑した。
前半のチンタラ砂漠を歩いてるくだりが、後半の展開に何の影響も及ぼさないのもかなり気になった。
4話が面白さのピーク。
ロケーション的にも、役者の顔面力的にも、海外ロケの成果がみえただけに、本当に残念。
説明に次ぐ説明の退屈さと、ご都合主義の連続は、堺雅人や役所広司や阿部寛の熱演をもってしても払拭できなかった。
