Yui

サンズ・オブ・アナーキー ファイナル・シーズンのYuiのレビュー・感想・評価

5.0
「俺の役目だ」

鬱々とした感情にドキドキハラハラが加わって、泣いても笑ってもラストなファイナルシーズン。マリリン・マンソン登場!

S5で起きたジェマとジュースの大きな隠し事がいつバレるのか…時限爆弾持ちながら観てるみたいな感覚でハラハラして吐きそう。

少しずつ壊れてくジェマ。一人で話してるの怖いし、ずっと怯えてる…。自業自得だからここまで来ると何も庇えないし、凄く色々間違ってて、自己中なんだけど…根本は家族の側にいたいって願ってるだけな訳で…。子離れ出来てないに違いないんだけど、最初の息子亡くした事でジャックスに執着しちゃってるの分かるし、SAMCROという特殊な環境で、常に息子が側にいるから…そういうのが相まってしまっているんだろうな。共感出来ない部分多いけど、理解は出来ちゃうから、嫌いになれん。
そしてジェマの好きなところは、めちゃめちゃ女として謳歌してるのに母親としての部分がそれ以上に強い所。そこが一番魅力的。凛として美しくて強くて可愛くて憧れてしまう部分が否めない。

ジュースも悲惨。こちらも自業自得だけど、最初からいて好きなキャラクターだったから悲しい。どうにかならなかったのかな…。

最終3話くらいはもうずっと泣きながら観てた。起こるべくして起こった出来事だけど、辛すぎて心がエグられる…。ジャックスの心が壊れてしまうんじゃないかと、彼の優しい部分、弱い部分も見てきたからこそ辛すぎる真実と痛み。漂う悲壮感が切なくも力強くてもう…全てじゃないけど、色々手遅れなのが辛い。

思ってもみない衝撃の展開に加え、視聴者は真実を知った上で、少しづつドラマ内で内容が紐解かれて行くので、じわじわ来るのがしんどいんだけど、それがこのドラマのいい所なんだよなぁ。心理描写もリアリティがあって、ナイフで刺されてちょっとずつちくちくぐりぐりされるような辛さがあるので、ラストでもうこっちが立っていられなくなる。息が出来なくなるような感情を、1週間は引きずる。

このラストの為に全てがあったと言っても過言ではないラスト。

嘘と裏切り、そう言ってしまえば簡単だけど、愛してるから、家族だから、複雑すぎて…。こんなこと実際に起きたら、気が狂うだろうな。

こんな精神エグられる系ドラマは他にない。
あーーーーー涙が止まらない。
文字を打つのも止まらないのにまとまらない。
暫くは、彼らを思い出しては泣くと思う。

涙もそうだけど、深いため息が止まらない。
重くて…もう、こんなことある?って、
なんでこんなことに?って…しんど。
人、死にすぎ、しんど。
心にぽっかり穴が空きました。
また4年後くらいに観たいです。
素晴らしいドラマでした。海外ドラマ好きなら、絶対観ておいて欲しいドラマですー!おすすめ!!




すっかり忘れてたけど「glee」のリア・ミシェルも最後の方に出てくるんだよね!しかも吹替えはレイチェルと同じ人だと思う。

そして、シーズン通して1つだけ文句言いたいのは、ほんとにたまーーーーーになんだけど、突然今までと全然違う曲を流すのほんとセンスない!笑 シリアスなシーンとか、曲がガラッと変わりすぎて、それがドラマに合ってなくて、集中力が切れる。笑

振り返ると登場人物みんな好きなんだよなぁ。ジャックス役のチャーリー・ハナムはかっこいいだけじゃなくて、色んな感情を表現出来て、素敵な俳優さんだと思う。
チブスやボビーは最初から最後までブレなくて頼りがいがあって、本当にかっこいいし、ティグも色々あったけど優しくてお茶目で変態で大好き。
ハッピーは本物のバイカーで、アドバイザーとして雇われたのに出演する事になって、なくてはならない存在感が凄かったなー。
チャックもめちゃめちゃいいキャラクターだったし。みんなに愛着湧いちゃう。
オットーとジェマが実際の夫婦ってことを知った時はびっくりしたけど、ドラマにかける情熱も伝わってくるドラマ。

ちなみに、ドラマからアメコミ化された稀なドラマなんですよー。FX局史上最高視聴率を叩き出したアメリカが湧いたドラマなんですよー。広まれー。

長くなりましたが、ここまで読んでくれた方、いたらありがとう☺


とはいえ、数日は、軽めのものしか観れそうにない。
Yui

Yui