オレオレ

ザ・ディプロマット シーズン1のオレオレのレビュー・感想・評価

4.5
「West Wing(ザ・ホワイトハウス)」や「ハウスオブカード」に匹敵するアメリカ政治ドラマになるか⁉︎
それにしてもエキサイティングだなあ、ドラマの中のアメリカ政治は。

「The Americans」でロシアスパイを好演したケリー・ラッセル、今度はケイト・ワイラーという駐英米国大使の役に。いいじゃないロンドン〜、と思うが、ガチ外交官の彼女が希望したポストではない上、ついてくる同じく大使経験者の旦那(ルーファス・シーウェル)が中々の曲者で…

シリーズ冒頭で爆破されたイギリス軍艦の犯人(or国or犯罪組織)を追うところからスタートするが、ホワイトハウス、アメリカ国防省、外務省、CIA、イギリス首相官邸、外務大臣、野党、ロシア、リビア、ありとあらゆる団体とそのメンバーが絡み合って、ついていくのが大変。
もちろん、離婚直前のワイラー夫婦や彼女の筆頭秘書官のパーソナルライフも描かれるため、めちゃくちゃ忙しい!

とにかく、read between the lines (行間を読む)な状況がこれでもか!と出てくる。彼がこれを提案してくるということは、あの方面のあの人間が関わっていて、つまりはその真意はかくかくしかじか、という事は、こっちはこの機関のこのレベルの人間にこのタイミングでこれを言わせるか…が満載。
なもんで、G7で出された各種宣言や声明の一言一句や裏をいろいろ考えたり。
ほー、ここでの動詞は”suggest”ではなく”demand”扱いなのか、とか、ゼレンスキー訪日の発表タイミングはここか!とか…

イギリスのCIAチーフや米大統領の主席補佐官がマイノリティ女子なんだが、わざとらしい感じがなくて好感が持てる。
エゴイストな旦那もそれはそれで憎めないし、秘書官の近寄りやすそうな設定も上手いなあ。

シーズン2決定らしいが、ネトフリもやればできるじゃん!