校内暴力で荒れた学校（金八先生『腐ったみかんの方程式』）、子どもから親への家庭内暴力（金属バット両親殺害事件）のころから、実は見過ごされていたかもしれない事象を、ドラマに代弁させるだけでなく、ドキュメンタリーで当事者の声を届け、現実をより明確にする手法は、今後の主流になるのかもしれない。
女子、母娘のことを、男の身で理解するのは難しいが、ひとつ分かるのは、“ふつう”を求めることが、（境界知能の人だけでなく）多くの人を追い詰めてしまうという事実だ。このことに気づくのに、日本人は、なんと多くの時を必要としたことか。ここから巻き返せることを信じたい。
