燦人

最高の教師 1年後、私は生徒に■されたの燦人のネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

2話3話で扱う題材やメッセージ性に多少の鋭さが出てきていいなと思ったが、最後の演出やセリフ回しもう少し踏み込みが欲しいところ。

2話は毒親という題材で最後に親を許さないというメッセージにしたのは良いなと思った。先生からも大人が凄いわけではないというのも今の価値観にフィットしてていい。
先生からのメッセージはもっと親に依存しない生き方や選択肢に提言あって良かったし、生徒も親に対して発言だけでなく大きくなにか構造自体変えて解決に向かわせるなにかあって良かった。

3話もクラスの中心でない人たちに目を向けてそっちから改心させていく方向性と、ハブられていいという価値観と学校の機能不全について語ってるのがいい。現在で言われてる学生時代の学校が全てではないことをネットがあるからこそ目線あがって理解してる生徒たちの感じも良くて、想像力というキーワードでの先生の提言も良かった。
ただだからこそ、研究部の2人は毅然とした態度でハブられることを言ってほしかった。土下座して自分たちを卑下することなく、彼らに足りなかった勇気を持って、対等に関わらないことを言ってほしかった。

今後も旧式の価値観をぶち壊しアップデート測っていく教育ドラマとしての道を期待したい。
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初手の殺されたというインパクト、タイムリープという斬新さで惹きつけたものの中身は旧来の学園ものの文法を踏襲するばかりで物足りなさを感じる。

数年前の3年A組の方が全然メッセージに鋭さがあった。

毒親という考え方、家族のあり方、教師や子どもの距離感、現代のいじめなど今までの学園ドラマで描かれていた実情とは違う現代ならではの悩みや問題提起が出てきてるからこそ、ちゃんとそこに踏み込んだアップデートさせた提言が欲しいところ。

ドラマというフィクションの力で実現性をジャンプできる舞台装置だからこそ、今の若者たちの素を浮き彫りにし、そこに踏み込んでいく教師像に期待したい。(その点タコピーはメッセージ性の切れ味も良かった)

2話段階で子どもたちがどんどん寝返っていく展開に新しさがなく3話次第では離脱しえる。

あと、教師像に個性がないもの学園フィクションものとしてはツライ。タイムリープなどがあるならもっとそこを使った解説法などあればいいが、基本は将来の結果を伝えるお告げを生徒に話すだけで特に物語を加速させるに至っていない印象。

GTOのヤンキー/ごくせんの極道/女王の教室の感情0の冷徹マシンなど、キャラ立ちさせるバックボーンが先生にないというもの展開の物足りなさを感じさせる要因。
燦人

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