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デッドロック ~女刑事の事件簿~のmendeのレビュー・感想・評価

4.2
今年のベスト5には入るドラマ。
オーストラリアの小さな町で起こる連続殺人事件。
被害者は全員男。捜査する刑事3人は女性。補佐的な存在は男性。市長も女。町の有力者も女。容疑者も女。と、くるりと男女逆転している。ただもちろん女性蔑視みたいなのは残っていて、住民から刑事たちは「クソビッチ」みたいなことを言われるし、警察の上部組織のおっさんは女性刑事たちを無能扱いする。
そして、見ている自分にも女性に対して偏見が残っているのがわかった(女なのに!)。都会から応援として派遣されてきた女性刑事(マデレーン・サミ)は、最初は仕事に不熱心、現地の刑事に気遣いできない、ガサツ、不潔、言葉遣いもザツ、身なりに構わないというタイプ。なんだか彼女に不快感があったのだけど、よく考えると男性にはよくあるキャラなのだ。男だったら別に不愉快には思わなかったはず。ハン・ソロみたいなものだ。

ちょっと長々と書いてしまったけど、ドラマは基本、コメディベースの刑事もの。最初は事件のありようがわからないけど、だんだんクリアになってきて、最後はきっちりひねりがきいていてクライマックスがある。
刑事たちは名探偵ではないので、いっしょに右往左往&ドタバタする感じ。かなり笑わせられた。

このドラマのショーランナーはケイト・マッカートニーとケイト・マクナレンという女性二人で、ケイトズといわれているらしい。「エブエブ」のダニエルズみたい。今後も期待。
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