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68歳の新入社員のdaiyuukiのレビュー・感想・評価

68歳の新入社員(2018年製作のドラマ)
4.5
ヘッドハンティングされ、老舗の和菓子会社・羊堂本舗でバリバリ働く工藤繭子(高畑充希)。ある日繭子のもとに、羊堂本舗を定年退職し、引退生活を送っていた40歳も年上の仁井本和夫(草刈正雄)が部下として配属される。だが新しい仕事は一筋縄ではいかず、世代間ギャップで繭子と仁井本の関係も最初はギクシャクしていたが、仁井本から繭子が仕事の相談をしてもらっている中で少しずつ信頼関係が芽生えていく。だが繭子がリーダーとして取り組んでいた新規商品の企画が暗礁に乗り上げ、共同作業していた企画部の上司との間にトラブルが発生し、繭子と恋人の諒(小瀧望)との関係もギクシャクする。価値観も世代も性別も立場も違う2人は、最強のパートナーになれるのか!? 老舗の和菓子会社を舞台に繰り広げられるヒューマン・ドラマ。
若い未熟な上司と経験豊富な新入社員が奮闘していく展開は、アン・ハサウェイとロバート・デ・ニーロの「マイ・インターン」に似ているけど、繭子の上司からのプレッシャーや企画部の上司のやっかみと戦いながら奮闘している苦労、繭子が仁井本の経験豊富なベテランとしてのアドバイスから少しずつ成長し商品開発に成功していく成長、世代間ギャップのある繭子と仁井本の上司部下の立場を越えた信頼関係、仁井本と妻文子(原田美枝子)のお互いを理解し合った夫婦関係が丁寧に描かれているので、繭子と仁井本が新規商品のアイディアを思い付いてからの終盤の展開が駆け足だが、心が温かく元気になるヒューマンドラマとして楽しめる。有能だが未熟な面もあるバリキャリ上司がはまっている高畑充希、繭子をサポートするベテラン新人社員がステキな草刈正雄の演技が、印象的。
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