Miyu

君が心をくれたからのMiyuのネタバレレビュー・内容・結末

君が心をくれたから(2024年製作のドラマ)
2.8

このレビューはネタバレを含みます

#1
音楽と主題歌が良い。ピアノが合うドラマ。

正直、最初の40〜50分くらいは退屈だった。
ありがちな展開、必要事項しか言わないセリフ、ただ流れるだけのシーン変更、タイミングの微妙なカット割り…。
しっくり来ない時間がずっと続くのかと思った。

急に最後、SF感出してきてようやく「物語感」が出てきた。『今夜、ロマンス劇場へ』を書いた方だからなんとなく非現実的な話が慣れた方なんだろうか。
ある意味面白いかも、と思えたラストだった。

(『ミステリという勿れ』チームらしいけど、あれは整くんがお話をまとめてくれていたのかなと思ったかな。このお話はなんとなく誰もキャラがボヤっとしてるから突出して何か印象に残ることがなかった。
雨って名前かわいいし、弄られるほど暗いキャラには見えないし、暗いキャラ設定のくせに名前と顔と声と知られすぎだし、放送室で3人の先生に力ずくで止められるほどの暴走でもないし、、、ツッコミだすと止まらないけど。
最終回にはこのモヤモヤが無くなっていることを願って見続けます、永野芽郁ちゃん好きだから。)

#last
まあまあいいところに着地したかな!
やっぱり雨と太陽が二人で幸せになる道はなくて、それは切ないけど、結局太陽くんが「本当だったら俺はあの時死んでたから」っていうので全て納得した。
雨ちゃんが五感を失っていく間の猶予で、二人がかけがえ無い時間を過ごせたなら、良かったのかなと。

それにしても雨ちゃんが限りなく最後まで自分勝手すぎて、そこは太陽くんがさすがに可哀想だった。
傍から見てる分には、15時に聞こえなくなっちゃったときに『聴覚奪われるの16時じゃないの!?』って驚く展開にはなったけど、正直太陽くんのこと考えたら、「なんで」って意気消沈するよね、最後に話したいこと沢山あっただろうに。最後の1時間、どれだけ大事な時間にしようか、雨ちゃんに最後何を伝えようか、何日も考えただろうに、それをさせてあげるチャンスも奪って、本当に可哀想だった。ドラマ的に悲しい展開になるとかじゃなくて、普通に残酷すぎて雨ちゃんにガッカリするほどだった。そこだけ惜しかったな。今まではまだ耐えられたけど、「太陽くんは言葉をあげるって言ってくれたけど、聞きたくない」って理由を聞いて唖然としてしまいました。最後の最後でそれはないわと思っちゃった。

色々、都合のいい設定だなーと思うところはあるし、ファンタジーに変わりは無いし、もう一度みたいとは正直思わないけど、収まるところに収まって安心はした。最後に破綻して終わらないでよかった。

出口夏希ちゃんの良さを引き出せていない脚本も気になったな〜。セリフの言葉選びが本当に良くなかった。もっといい演技出来る子だと思うんだけどな。

主題歌はとにかく良かった。使い方も良かったかな。

あと、何かの切り抜きで知った、『逢原雨』『朝野太陽』そのほか登場人物の名前に拘ったところは素敵だった。考えられてるなって。
最終話、逢う魔が時(夕方)に薬指をかざす太陽と、朝に薬指をかざす雨。朝と夕方、雨と太陽は繋がることが出来ないけど、そこで繋がれていたんだって。
そして朝と夕方を繋ぐ昼(日下さん)と、夕方と朝を繋ぐ夜(望田司、月?)。
逢原家は霞美、雪乃、雨、と雨が入る名前。
朝野家は陽平、春陽、太陽、と陽が入る名前。とか。
色々仕込まれてるな〜って感動した。個人的には、「俺を傘だと思って、つかさ、だからね」って司さんが言ってくれたのが、いいね、と思ったけど。

展開が残酷すぎたから賛否両論あっただろうけど、たぶん練って練られたお話だったんだろうな。
これは、個人的な見解です。
Miyu

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