Mrsフロイ

ハゲタカのMrsフロイのレビュー・感想・評価

ハゲタカ(2018年製作のドラマ)
2.9
今何故リメイクなのか。

2007年NHKがドラマ版を放映、その後劇場用映画も公開された原作小説真山仁の経済小説のドラマ化。2007年当時はホリエモンの放送局買収事件や村上ファンド等、企業買収が現実の出来事であり、大手銀行が政府の救済の対象になる等ドラマとリンクする世の中の動きがあり、多くの人が肌で日本経済の崩壊を感じた時期だった。
当時は外資系ファンドが日本を蹂躙するという恐怖感は、多くの日本人に共有されたと思う。それが小説やドラマの大ヒットに繋がった所以だった。
今日本の経済状況は当時と大きく変容した。
その中でこのドラマを観ると滑稽に感じられるのは、主演の綾野剛の髪形の所為ばかりでは無い。
「腐った日本の大企業」の台詞は、違和感がある最たるもの。日本の企業にもうそれ程の体力は無い。

第二話以降でこの新な日本の局面に対応するドラマを期待したい。それでないと唯のギャグになりかねない・・
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