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ここに来て抱きしめてのkazataのレビュー・感想・評価

ここに来て抱きしめて(2018年製作のドラマ)
4.0
『Mine』に続いてキム・ソヒョン姉さん繋がりで本作をウォッチ!
(今回は憎ったらしい役どころでムカつくほど素晴らしかったです…)

まず、主演のチャン・ギヨン&チン・ギジュは初めましてだったけど、ギジュさんの可愛さに即ノックアウト!その上で、この主演コンビに負けず劣らず少年少女期を演じたナム・ダルムくん&リュ・ハンビちゃん(Filmarksのキャスト欄に載ってない!!)がとにかく素晴らしくて!
(大好きドラマ『会いたい』のヨ・ジング&姉さんじゃない方のキム・ソヒョン以来の名子役ペアとして激賞!)

そして、『仮面の王』の冷酷ヴィラン役も記憶に新しいホ・ジュノが、またしても極悪サイコキラー役で憎悪100%な魅力を発揮!
(ついでに、出演過多なミン・ソンウク先輩の登場でニンマリ…)

内容的には『悪の花』と同じくシリアルキラーな父親の元で育った息子の物語なんだけど、『君を憶えてる!』といい韓国ってサイコパスが好きだよね。で、そこにこれまた韓国エンタメお得意の"初恋フォーエバー"と"禁断の恋"と"家族&兄弟愛"要素が組み合わさって……つまりは最高の感動ドラマでした!
(ここで"胸熱チング愛"も炸裂してたらダメ押し)
(あと『ピノキオ』同様にダメでカッコ悪い兄貴に結局泣かされてしまうのは自分が長男だからゆえ…)

さらにそこに(大好き映画『ファイ』が好例の)"父親殺し"=「少年は父を倒して一人前の男に成長する」という神話&心理学レベルの鉄板ネタも繰り広げられるもんだから激アツ!
(未だに家父長制が色濃く残っている韓国との相性抜群な物語設定なわけで…)

「愛し合ってはいけない(とされる)二人が"離れる"んじゃなくて"最接近=ハグする"ことで幸せを手に入れる」というパンチライン演出も感涙!
(我ながら"社会を敵に回してでも互いの純愛を貫く展開"と"触覚優位な演出"に弱いことを再認識…)

惜しむらくは……
警察の相変わらずな無能展開のせいでクライマックスにかけての(物語的な)緊張感が損なわれてしまう(=やりたい事はわかるけど安易過ぎる)のと、「桜の季節に再び出会う二人」なのはいいんだけど、そこは(過去に合わせて)ギヨンの顔に絆創膏を貼っといてくれなきゃ!
(怪我するチャンスがそれ以前に結構あったんだからさ…)
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