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クリミナル・マインド/FBI vs. 異常犯罪 シーズン12のGreenTのレビュー・感想・評価

3.5
今シーズンは、私の大好きなエミリー・プレンティスが戻ってきます!!!

エミリーは、日本語で観ていた時と英語で観た時の印象が一番違う人だったんですよね。日本語では、おなじみの「外人の女の人の声」の吹き替えで、「いいとこのお嬢さん」っていうか、とにかく品行方正なイメージだったのですが、英語で観ると、めちゃくちゃタフな人で、すっごい好きだったんです。

シーズン11でモーガンが降板、そして今回はホッチと、主要メンバーが立て続けにやめることになってしまい、呼び戻したのがプレンティスってことは、「プレンティス・ファン」が多かったってことでしょうね〜。

ホッチは3話目くらいで、前シーズンで脱獄したシリアルキラー「Mr. スクラッチ」が息子の周辺に現れたことから、witness protection program (証人保護プログラム)に入ってしまい、結局BAUを辞職してしまいます。

これは実は、制作側にも関わっていたトーマス・ギブソンが、制作側との「方向性の相違」があり、また、現場でキレたりなどの問題行動が多かったためにクビになった、とネットに書いてありました。

モーガンみたいに大掛かりなフィナーレもなく、BAUのメンバーに、「実はwitness protection program に入って辞職した」と口頭で説明して終わりだったので、放送当時、視聴者はかなりびっくりしたらしいのですが、witness protection って、そんな風に突然姿くらますもんだよな〜と思うので、番組としてはなかなか機転が効いた対応じゃん!と思いました。

でも、トーマス・ギブソンが行きたかった「方向性」って、どんな方向性だったのかな?とちょっと興味ありましたけどね。

堅物で実直なホッチもめちゃくちゃ好きだったのですが、その後釜にエミリー・プレンティスが座った、というのは、私的にはグー!!でした。

エミリーを演じる、パジェット・ブリュースターがシーズン6を辞めた時のインタビューで、「クリミナル・マインドの制作チームとは仲良しだけど、CBS(放送局)が、男性キャラは大事にするけど女性キャラは適当に扱うのがイヤだった」のようなことを言っていたので、今回、女性キャラであるプレンティスが Unit Chief になったのは、女性の地位が向上した感じがして、良かったです!

で、プレンティスがなかなかいい上司なんですよ〜。シーズン10で指摘した、ラウンド・テーブルの最後に「Wheels up in 30 !(30分で離陸だ!)」っていう、ホッチの決まり文句、プレンテイスは「Wheels up in 20 !」とか「10!」とか、ホッチより短い!やっぱ女の上司の方が厳しいな〜(笑)とか思いながら観ていたのですが、BAUのジェットでは、全員が見渡せるような席に1人で座り、メンバーの様子を観察していて、様子がおかしい人がいると側に行って「どうしたの」と話を聞いてあげたり、女性の maternal なところを生かしてチームをまとめています。

ちなみにホッチが休みの間、ロッシがリーダーになることもあったのですが、その時は、「OK.  Then we fly(わかったか。じゃあ飛ぶぞ)」とかなんとか、全く違う言い方をしていて、これはホッチの決まり文句だからか、それともロッシのキャラではないからか、それとも英語ではどーでもいいことだからなのかわかりませんが、私的には面白かったです。

新しい男エージェント、ルークとステファンはまだ存在感薄くてどーでもいい感じですが、ルークの方は、以前モーガンが担当していた「ペネロピとの軽快な絡み」を引き継ぐキャラにしたいような、制作側の意図を感じました。

モーガンはペネロピのことを「Baby girl」と呼び、ペネロピはモーガンのことを「Hot chocolate」とかなんか、チョコレートにまつわる呼び方をしてましたが、この辺はシーズン9のエピソードでもあったように、相当親しくなかったらセクハラや人種差別でクビになりかねない発言です。

「Baby girl」もご法度ですが、黒人に対して「チョコレート」比喩を使うのはかなりヤバいと思うので、良く民放であるCBSで放送できるもんだな〜と思うのですが、それだけモーガンとペネロピが仲がいい、という証拠ではあると思います。

ペネロピはルークに対して全く「Hot(セクシー)」な印象はないらしく「Newbie」と呼んでいます。これは「新参者」「新人」という意味で、呼ばれる方は馬鹿にされている感じがするので、ルークも、ステファンがチームに参加した時に「これでもうNewbieと呼ばれないで済む」とJJに言っていますが、JJは「ペネロピは creature of habit なので、多分Newbieと呼び続けるわよ」と言っています。

シーズン11までテンションダダ下がりだったのが、プレンティス復帰でかなり持ち上がりましたが、それ以上に今シーズン当たりだったのは、後半、リードが刑務所に入る話です!

メキシコ国境で警察とカーチェースの末、ドラッグ所持で捕まった lowlifeな男がリードだった時には、巻き戻してしまいました(笑)!!

で、メキシコの留置場に入れられ、BAUにも知らされる。

リードは捕まった時かなり精神状態が不安定だったし、エージェントの持ち物にドラッグを忍ばせ、「ハメられる」ケースは多いので、BAUは、これをホッチの周辺にも現れたMr.スクラッチの仕業と断定するのですが、それを証明する手立てがない。

最初はコカインとヘロインの密輸の容疑だったのが、殺人の容疑もかけられる。しかも、リードはBAUの職務でメキシコにいた訳ではないので、FBI はこの件でリードをバックアップしないという話になってくるんですね。

リードは、お母さんのアルツハイマーに効くと言われているホリスティックな薬を手に入れるために何度かメキシコに行っていたようなのですが、誰にもそのことを言っていなかったので、余計疑われることになってしまう。

で自分で弁護士雇って裁判で争うハメになるのですが、状況はかなり不利で、有罪になったら25年から終身刑!!

アメリカの刑務所はかなり怖いところだと『ショーシャンクの空に』でトラウマになっていたので、そんなところに草食系のリードが入れられるなんて!とかなり精神的にショックです。

有罪を認めれば、2年から5年の刑にしてやると検察からネゴされるのですがこれを拒否。しかしこの後に、リードの指紋がついた凶器が見つかってしまい、司法取引しても10年から20年だっけ?になってしまった。

その上裁判までの仮釈放をも認められず、本当に刑務所に入ってしまいます!!

と、どんどん雪だるま式に状況が悪化していくのでもう観るのが止められなくなり、エピソード13から最終回の22話まで一日で観てしまいました!

BAU が取り扱う犯罪には全く興味がなくなっていたので、とにかくリードの話がどうなるのか、早送りしてリードが出てくるシーンしか観ていません。おかげで観たいシーンだけ探してピッタリに出す技術がかなり磨かれました(爆)。

このリードの一件は、解決までかなり面白かったのでこうご期待!!
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