「君たちはこれからもまだ鉄を作っていけるんだぞ。鉄鋼マンが錆びてどうする！」
鉄鋼業に勤める僕は何度もこの台詞に支えられました。
仕事だけでなく家族の描き方、葛藤がまた絶妙。さすが山崎豊子先生です。役者たちも全員素晴らしかった！エンディングはネタバレされても泣けます。
2回目、3回目と観返す時、ああいう結果になるということを知って観るのも胸を打つものがあります。
どうしても山崎豊子の作品は男が猛烈に働く、女性は支えるという構図が多い。時代が変わってきているので、女性主体の物語も書いてから逝ってほしかったなあ。
鉄平の台詞にもあったが、たかが鉄のために命を懸けて闘っている。鉄であろうと何であろうと夢を全力で追いかける男はかっこいい。
