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私立探偵 濱マイクのgeminidoorsのレビュー・感想・評価

私立探偵 濱マイク(2002年製作のドラマ)
4.6
当方、遅ればせながら最近になってやっと配信でほんの少しだけドラマを観出したのだけど、海外のドラマはレベル高いのあるねー‼︎
比べて国内のってどうなの⁈って言っても私ゃTV持ってない人だからよくは知らないんだけどさ。
昔は荒削りながらも時には面白いのあったよね〜スタッフと演者と一丸になって的が絞れてるというかさ。大体、ガキやオタク相手の内輪ネタみたいな話を大の大人が作るなよなっての。
ドラマも映画も少し背伸びして、ドキドキハラハラ観るから、ワカラナクても印象深くて後々に自分の人生経験で合点がいったり学べるんじゃないのかしらん。
(っと、おじさんはかなり愚痴っぽくなりましてゴメン)


と気付けば当時ハマった、このシリーズがあったじゃないか〜!

ドラマでDVDが我棚に並んでる(ホントはぐちゃぐちゃ。並んでない…)のは"浜マイクシリーズ"と"テレビ版座頭市"と"傷だらけの天使"だけな訳で。
その中でも一番見返してるのは、浜マイクの⁈浅野忠信がゲストの第10話かな。ダントツで隙が無い。彼が未だ未だギラギラしていた頃だね。危なく輝いてるょ。
素肌にベルベットのジャージ、しかもサテン風の燕脂色とオフホワイトの2着使用だったかな。真似したら女性陣にはかなり不評だったし、歩道歩いてて前から来る他人が車道に避けてくれた思い出があるわー(苦笑)
彼より長髪だったしさ、なんだか"筋肉少女隊"とも"安斎肇"とも"みうらじゅん"とも言われ、終いには"浮浪者がヤンキーの捨てた服拾って着てるみたい"とか言われ…ま、辞めたわな其のファッションは!(鼻穴広げ笑)


この回、柄本明も神父として最高のアシスト役で出演。アイスキャンディーが硝子の灰皿に溶ける切り取り方や、殺し屋浅野君がターゲットをトイレかシャワー室みたいな場所で追い詰めて事に及ぶけど、排水口映して暗喩みたいな演出とか、センスと意気込みとダークな緊張感は眉唾もんだ。
以降の私、未だに証明写真のボックス見ると、この回の浅野君を思い出してしまうんだな…
このシリーズ、UAや中村達也やシオンや菊池凛子や憂歌団や小林薫やスカパラや(思い出すとキリない位に)毎回ゲストが濃いくて楽しかったわ!最後の次回ナレーションがYOUだったかな?
発想元の発端は松田優作の"探偵物語"や古くはショーケンの"傷だらけの天使"辺りをリスペクトだろうけど、随所にオリジナリティも感じられたし。何しろ皆んな生き生きしてて、良い意味でキレてたと思うなあ…

舞台の横浜の黄金町辺りも随分変わってしまった。
昭和生まれ、傷だらけド真ん中の私には何処もかしこもつまらない(怪しくない)街になってゆくのが寂しいよ。怪しさも現代は営業演出でしかなく、デジタル的というかね…

匂う様な怪しさが無いと、人も、街も、映画やドラマも、深みが感じられないと思うのは私だけでしょーか⁉︎
ま、その"怪しさ"って、一朝一夕で創り出せたりするものではないんだろうけど…有るならば知らず知らず滲み出てしまうだけで。

「マイクちゃあ〜んっ‼︎」
酒井若菜の甘い声が耳に、揺れるオッパイが瞼に、井川遥のメガネフェチには感涙モノのボケ姿…今も思い出せる(から良かった、未だボケてない)。(でも思い出すのはお姉ちゃんばかりか⁈)
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