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火の粉のdaiyuukiのレビュー・感想・評価

火の粉(2016年製作のドラマ)
4.8
「私は殺人鬼を無罪にして解き放ってしまったのだろうか――?」 
元裁判官の梶間勲とその家族の隣家に、二年前に勲が無罪判決を下した男、武内(ユースケ・サンタマリア)が越してきた。 愛嬌のある笑顔、気の利いた贈り物、老人介護の手伝い……。 
武内は溢れんばかりの善意で梶間家の人々の心をつかむ。 しかし梶間家の周辺で次々と不可解な事件が起こるようになり、背後に武内の影が見えた時、武内の恐ろしい素顔が明らかになる。 
雫井脩介の同名小説のドラマ化。
度を越えた親切と押し付けがましい言動、そして親切を拒絶した途端に露になる狂気、ユースケ・サンタマリア演じる武内の狂気は、ユースケ・サンタマリアの優しいナィーブな表面とギャップがあり過ぎて余計に恐ろしい。
ラスト近くの武内が狂気と恐怖で梶間家を支配する時の「私たちは家族なんですから」は、武内の孤独さと狂気が良く表れていて、ゾクゾクさせられた。
「お気に召しませんか?」
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